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【PICK UP】スティガ・DNAプラチナXH。初回ロットは完売。「弾むのに収まる」という矛盾した評価

<卓球王国2021年9月号より>

 

 

初回ロットは完売。

「弾むのに収まる」という

矛盾した評価を得ている

話題のテンションラバー

 

 

今年リリースされたスティガの2021年総合カタログのラバーページに、「2021年春以降、『DNA』シリーズ追加リリース予定!!」という告知が記されており、どんなラバーが発売されるのかとユーザーの興味を引いていた。

その正体は5月24日に発売された『DNA プラチナ』シリーズ。今回取り上げるのは、上級者をターゲットにした『DNA プラチナ XH』だ。

 

「発売時に当社の契約選手やコーチ、ショップなどで試打してもらったところ、『DNA プロ』とは別物の高性能ラバーという評価をいただきました。試打時には共通して『引っかかりが良く、スピードが出るのに台に収まる』という感想をいただいています」(スティガ・スポーツ・ジャパン代表取締役の早川徹さん)

スティガ契約選手の御内健太郎選手(シチズン時計)は、「初めて打った瞬間にラバーのポテンシャルの高さがわかった」と言う。

 

「『XH』は硬いスポンジなのにしっかりと食い込んでくれるので、弾むのにちゃんと台に入ってくれます。カットではゆっくり飛んで、攻撃すると威力が出る。試打は攻撃用ラケットでも行いましたが、打球の威力とボールの深さは、これまで使ったラバーの中で一番ですね」(御内選手)

筆者も『XH』を打ってみたが、「ずいぶんスピードの出るラバーだな」というのが第一印象。しかし、しばらく打ってみると食い込みの良さを感じ、十分な回転をかけることができた。なるほど、スピード(威力)と安定(回転と弧線)のバランスに優れたラバーである。

その『XH』の出荷量はシリーズの中で飛び抜けており、これはスティガにとって初の現象だという。「これまでは幅広いレベルが使える中間的な硬度のラバーがよく出ていましたが、硬くて上級向けの『XH』がダントツの出荷量です。特に黒は初回ロットで品切れになってしまい、お客様には大変ご迷惑をおかけしています」(早川さん)。

 

「弾むのに収まる」という矛盾を覆した『XH』は、SNSでも話題になっている新感覚のラバーだ。

 

低い粒形状でやや薄めのトップシート。新たな技術による硬めのスポンジを採用

 

スティガ

DNA プラチナ XH

●テンション系裏ソフトラバー

●¥8,800(税込)

●厚さ:MAX(2.3㎜)のみ

●スポンジ硬度:52.5度

●スティガ・スポーツ・ジャパン㈱

Phone 03・5604・9395

https://stigasports.jp

 

photo >> Yoshinori Eto

text >> Manabu Nakagawa