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欧州リポート

ECL第2ステージに上田仁、神巧也、松下竜巳が出場。ヨーロッパカップでは阿部愛莉が活躍

 20232024シーズンのECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)は第2ステージがスタート。上位シードの強豪はこのラウンドから登場となり、第1ステージを勝ち上がったチームとともにリーグ戦を戦っている。

 日本選手では上田仁がオーストリアのウィーナー・ノイシュタッドから参戦。ウィーナー・ノイシュタッドは第1ステージでPTE PEACカロ・メー(ハンガリー)、リベルタス・マリンコール(クロアチア)、グィアズダ・ビドゴシュチ(ポーランド)に勝利して第2ステージへ。上田は3勝2敗という成績だった。

 第2ステージはK.カールソン(スウェーデン)、ピッチフォード(イングランド)を擁するエンヌボンTT(フランス)、小西海偉、ディヤス(ポーランド)、グルーツ(デンマーク)が揃うデコルグラス・ジャウドヴォ(ポーランド)と同じグループCにドローされ、10月22日にエンヌボンTTとの第1戦に臨んだ。

 

【ECL第2ステージ】

◆グループC

〈ウィーナー・ノイシュタッド(オーストリア) 3-2 エンヌボンTT(フランス) 〉

 コジッチ 1-3 シドレンコ○

○上田 3-0 ギレン

◯バン 3-1 松下

 上田 2-3 シドレンコ○

○コジッチ 3-0 ギレン

 

 K.カールソン、ピッチフォードを欠いたエンヌボンTTを相手に、ウィーナー・ノイシュタッドは3人全員が得点をあげて3-2で勝利。第2ステージ初戦を白星で飾った。ちなみに、エンヌボンTTの3番に出場した「松下」とは松下海輝(日鉄物流ブレイザーズ)・大星(クローバー歯科カスピッズ)の弟の松下竜巳(たつみ/ECLの登録はなぜか「TAKUMI」だが…)。昨年度まで明治大で主将を務め、この秋からはフランスに渡ってコーチ留学中。主力の不在によりいきなりのECLデビューとなったが、ハツラツとしたプレーでクロアチア代表のバンから1ゲームを奪った。

 ウィーナー・ノイシュタッドは11月24日にデコルグラス・ジャウドヴォとの第1戦、11月26日にエンヌボンTTとの第2戦に臨むが、デコルグラス・ジャウドヴォ戦では小西vs.上田の日本選手対決があるかもしれない。

上田仁(写真提供:高樹ミナ)

松下竜巳(写真は2022年全日学)

 

 昨シーズンはザールブリュッケン(ドイツ)の一員としてECL優勝を果たした神巧也もダートム・ボゴリア(ポーランド)からECLに出場。10月19日に第2ステージ初戦を戦った。

 

【ECL第2ステージ】

◆グループC

〈ダートム・ボゴリア(ポーランド) 3-1 HBオストロフ(チェコ)〉

○レジンスキー 3-2 レイチュピエス

○ギオニス 3-0 シルチェク

 神 1-3 トレグラー○

○レジンスキー 3-0 シルチェク

 

 3番に出場した神はトレグラー(チェコ)に敗れるも、ダートム・ボゴリアは3-1でHBオストロフを下す。次戦は11月16日、張本智和を筆頭にモーレゴード(スウェーデン)、アルナ(ナイジェリア)、オフチャロフ(ドイツ)、林昀儒チャイニーズタイペイ)と豪華メンバーを揃えたノイ・ウルム(ドイツ)と対戦する。

神巧也(写真提供:高樹ミナ)

 小西、上田、神、張本の他、日本選手では村松雄斗と阿部悠人がザールブリュッケンでECLにエントリー。女子では森さくらがSKST PLUSホドーニン(チェコ)、出澤杏佳がリンツ・フロシュベルク(オーストリア)で登録されている。

 

 

 また、ECLの下に位置する国際大会、ヨーロッパカップには阿部愛莉がギルバー・ビック(スペイン)の一員として出場。昨年までデンソーの主力として活躍してきたが、退職して海を渡り、欧州デビューを果たした。

 

【ヨーロッパカップ第2ステージ】

◆グループD

〈ギルバー・ビック(スペイン) 3-0 モラフスキー・クルムロフ(チェコ)〉

○阿部 3-0 林嘉萱

○キャリー 3-1 チェルニャフスカヤ

○コル 3-1 ミカルスカイテ

 

〈ギルバー・ビック 3-1 チェンストホバ・ベベット(ポーランド)〉

○阿部 3-2 ディミトレンコ

 キャリー 1-3 ビレンコ○

○コル 3-2 リベク

○阿部 3-1 ビレンコ

 

 ギルバー・ビックは2戦2勝でグループ1位が決定。阿部はチェンストホバ・ベベット戦では五輪3大会に出場し、2013・2015年世界選手権ベスト16のビレンコ(ウクライナ)を破るなど3戦全勝の活躍でチームの勝利に貢献した。

阿部愛莉(写真は2022年後期日本リーグ)

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