10月11〜19日、中国・内蒙古自治区のオルドス市体育事業発展センター体育館で、2024年全中国卓球選手権が開催された。大会序盤の男女シングルスは第27回ITTFアジア選手権(10月7〜13日)と日程が重なったこともあり、トップ選手はエントリーせず。後半の団体戦もWTTチャンピオンズモンペリエ2024の開幕直前で、王楚欽、孫穎莎、王曼昱らは欠場した。さすがにこの日程では、トップ選手のフル参戦は不可能だ。まず個人戦、男女シングルスおよび混合ダブルスの上位結果は下記のとおり。
[男子シングルス]●準決勝
黄友政(北京八喜) 6、ー1、9、ー7、8、ー5、13 牛冠凱(河南省)
敖華磊(個人) 6、ー6、6、6、3 徐海東(遼寧金牛)
●決勝 黄友政 9、4、10、6 敖華磊
[女子シングルス]●準決勝
劉煒珊(天津729) ー9、6、1、6、13 劉斐(遼寧金牛)
楊屹韻(上海地産集団) 12、ー6、9、ー8、9、8 何卓佳(河北)
●決勝 劉煒珊 9、ー5、6、4、6 楊屹韻
[混合ダブルス]●決勝
林高遠/劉詩雯(広東省) 13、ー9、ー8、7、10、5 趙剣彦/孫銘陽(上海地産集団)
男子シングルス優勝は19歳の左腕・黄友政。10歳から腕を磨いた八一解放軍チームの解散に伴い、現在は北京市チームに籍を置く選手だ。準決勝で牛冠凱をゲームオール15ー13の激戦の末に下し、頂点に立ったが、まだ国家1軍チームには昇格していない選手だ。
女子シングルス優勝の劉煒珊はすでに25歳。準決勝で劉斐、決勝で楊屹韻とカット型を連破して頂点に立った。国家1軍チームのメンバーとしてWTTなどの国際大会にも出場しているが、例年の全中国選手権ならベスト16くらいのレベルだろう。開催年によってレベルの差が大きい全中国選手権だが、今年は特に顕著だ。
混合ダブルスは林高遠/劉詩雯が2016年大会以来、実に8年ぶりの優勝。広東省は来年、4年に1度の「全中国運動会」開催を控えており(卓球競技はマカオで開催)、それを見据えたペアリングか。
※写真提供:『ピンパン世界』
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