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中国リポート

全中国選手権、樊振東が加入し、許昕が実戦復帰の上海市が6年ぶりV

11月3日から12日まで、湖北省黄石市で行われている2022年全中国選手権。1987年に中国初の卓球専用の訓練基地が開業した黄石市を舞台に、熱戦が繰り広げられている。遅ればせながら、6日に終了した男女団体の結果からお伝えします。まず男子団体、準々決勝以降の記録は下記のとおり。

[男子団体]●準々決勝
 〈広東省 3−1 江蘇省〉
周啓豪 −8、−4、−8 孫聞○
○林高遠 5、−5、−6、5、7 陳亜軒
○李芸杰 10、7、−4、8 陳垣宇
○林高遠 10、6、−11、4 孫聞
 〈湖北省 3−1 湖南省〉
薛飛 −9、−7、4、10、−5 龍屹○
○馬特 9、3、−11、4 謝聡凡
○習勝 7、10、8 朱毅
○薛飛 9、4、−8、10 謝聡凡
 〈上海市 3−0 海南省〉
○樊振東 9、9、8 林詩棟
○趙子豪 3、6、6 孔維道
○周愷 2、3、6 居澤強
 〈黒龍江省 3−1 北京市〉
○魏世皓 −1、9、6、−8、6 王楚欽
○徐瑛彬 8、−5、10、6 徐晨皓
曹巍 −10、7、−11、7、−4 劉夜泊○
○徐瑛彬 9、−7、−8、7、7 王楚欽
●準決勝
 〈広東省 3−2 湖北省〉
周啓豪 −10、8、−4、−5 薛飛○
○林高遠 4、8、9 馬特
○李芸杰 16、7、−6、4 習勝
林高遠 10、−9、7、−7、−13 薛飛○
○周啓豪 −8、−9、7、10、8 馬特
 〈上海市 3−1 黒龍江省〉
○樊振東 8、−6、9、−8、3 魏世皓
趙子豪 −6、−8、−6 徐瑛彬○
○周愷 11、−9、4、7 曹巍
○樊振東 6、8、6 徐瑛彬
●決勝
 〈上海市 3−2 広東省〉
○樊振東 6、8、6 周啓豪
周愷 8、−8、−9、6、−7 林高遠○
○許昕 −9、4、10、6 李芸杰
樊振東 10、7、−6、−12、−15 林高遠○
○周愷 7、10、−5、8 周啓豪

 

解放軍チームから新戦力が加わり、男子団体を6年ぶりに制した上海市チーム(写真提供:ピンパン世界)

男子団体優勝は上海市。今年5月に新たに上海市チームの所属となった樊振東と周愷が強力な新戦力となり、決勝では広東省に3−2で競り勝って優勝した。上海市チームの優勝は2016年の鞍山大会以来だ。

ちなみに樊振東は、2020年11月に所属チームである「解放軍八一体育工作大隊・ピンパン球中隊」が解散した後、2021年の全中国選手権には出身地の広東省チームから出場。林高遠らとともに優勝を果たしていた。昨日の友は今日の敵、決勝4番では林高遠がゲームカウント0−2から樊振東に逆転勝ちして意地を見せたが、2番手の周啓豪が絶不調だった。

また、決勝3番でTリーグの岡山リベッツと契約した李芸杰を3−1で破った許昕は、これが約8カ月ぶりの実戦復帰。馬龍が大会を欠場する中、32歳の許昕は大会最年長クラスだが、今後の去就はどうなるのか。

決勝3番で勝利し、上海市チームの優勝に貢献した許昕(写真提供:ピンパン世界)

3位の湖北省は16年ぶり、黒龍江省は24年ぶりと久々の表彰台。湖北省は右ペンドライブ型の薛飛と右シェークカットの馬特のツインエースで勝ち上がり、黒龍江省は「リトル馬龍」と言いたくなる右シェークドライブ型、徐瑛彬が大活躍を見せた。
また、新鋭・林詩棟を擁する海南省が歴史的なベスト8進出。準々決勝トップでは「小小胖(林詩棟) vs. 小胖(樊振東)」の対戦が実現したが、樊振東が貫禄のストレート勝ちを収めた。

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