<卓球王国2022年3月号より>
今、ヨーロッパの男子の中で勢いがある選手のひとりが、23歳のダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)だ。
昨夏(2021年)の東京オリンピックでは、ピッチフォード(イングランド)や張本智和(日本)という強豪を連破し、ベスト8に躍進。世界選手権ヒューストン大会でもベスト16に入った。切れ味鋭いフォアカウンターと、強烈なバックドライブは破壊力にあふれている。
そのヨルジッチが現在(2022年1月時点)フォア面に使用しているのが、ティバーの粘着テンション『ハイブリッド K3』(以下:『K3』)。これまでは海外でのみ発売されていたが、昨年(2021年)12月に満を持して日本に上陸した。
ティバーの粘着テンションといえば、これまで人気を博してきたのは『ハイブリッド K1J』。抜群のグリップ力で、回転がかかるのに使いやすく、粘着テンションブームの一翼を担った。ティバー・アジア地区ゼネラルマネージャーのG・Cフォースターさんによれば、『K3』は『K1J』をさらに進化させたラバーだという。
「並外れた摩擦力があるラバーです。『K1J』と比べてもかなり威力が出るし、より攻撃的なプレーができる。新たに開発された硬度53度(ドイツ硬度)のスポンジと粘着シートの組み合わせで、強い回転による弧線と反発力を兼ね備えています」(フォースターさん)
ヨルジッチ本人も「下回転のボールを打つ時や、相手のボールをカウンターする時、このラバーはぼくに自信と安定感を与えてくれる」と太鼓判を押す『K3』。実際に打ってみると、想像以上に硬く感じる。「まさにトップ仕様」という感じで、ツボにはまった時の威力はすごい。
そして、強烈な摩擦力でボールがしっかり弧線を描くので、カウンターでも中・後陣からのドライブでも、とにかくネットミスが出ない。反発力を最大限に引き出すにはインパクトの強さが必要なので、間違いなく上級者向けのラバーだが、回転性能の高さが使用者のレベルの幅を広げてくれる。
「ぼくのプレースタイルに完璧にマッチしている」とヨルジッチも厚い信頼を寄せる『K3』。ティバーからは使用ラケットである『ヨルジッチ』も新たに発売された。『K3』と組み合わせて、一撃必殺の両ハンドプレーを目指すのもアリだ。
●粘着系テンション裏ソフトラバー
●¥8,470(税込)
●厚さ:MAX・2.0㎜
●ティバー総代理店 ㈱三英
04・7153・1511
photo >> Yoshinori Eto
text >> Manabu Nakagawa
ツイート