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仲村渠功

チリのゴールデンウィーク

歴史的に困難な時代をつい最近まで経験した国民だけに、9月18日(木)独立記念日、9月19日(金)陸軍記念日のナショナルデーには国を挙げて一大行事を盛り上げました。
ナショナルデーの独立記念日、陸軍記念日には、チリ国旗をマンション等の集合住宅に1ヶ所、一戸建ての家にもそれぞれ国旗を掲げる法律が有り、掲揚しないと罰金を取られます。 メインの大通りにも20~30m間隔で国旗を掲揚し、この期間至る所に国旗が掲げられます。 国を挙げて自国を思いやる国旗掲揚の指導に、見事なまでに対応出来ることに日本との違いをみました。

海外にいると日本の国旗や国歌の重みを痛感します。特にオリンピックや大きな国際大会だと上位入賞の国旗が掲げられ、国家が流れると身震いするほど感動します。国を愛する気持ちと日本人としての誇りがそうさせるのでしょうね!

ところでこの独立記念日・陸軍記念日に土曜・日曜が重なり、更に休日前後を使って長い休暇を取る人が多くいました。ナショナルデーにはモールやスーパーマーケットが完全に閉まることから、連休に入る数日前からフェリア(青空市場)やスーパー等がごった返します。

ナショナルデーに入ると大きな公園でフォンダ(FONDA)と呼ばれるお祭りが開催されます。日本の夜店に似た色々な屋台が出ます。子供むけのコーナーも多く、どの屋台も焼き鳥風の牛肉・豚肉を大きく切った串ざしの食べ物と、そして“テレモト(地震)”と呼ばれるアルコール度数の強いお酒が売られます。更に度数の強い“津波(マレモト)”もありますが、この名称には驚きました。

初めて経験する行事を自宅と近場の公園で行われたFondaを地元の人に交じって楽しみました。又、この時、踊っていたリズムは「クエカ」と呼ばれ、伝統的な民族舞踊でした(日本の盆踊りの様なものです?)。

国旗掲揚

フェリア(青空市場)

民族舞踊「クエカ」

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