2021年全日本選手権(一般・ジュニア)の女子シングルス、そのドローは下記のとおり。熱き女たちの戦いは今年も白熱すること必至。非常にハイレベルな試合が予想される。(男子編はこちら)
Aブロックは前回女王の早田ひなが2連覇に挑戦する。今季はTリーグに数多く参戦し、シングルス14勝3敗という圧倒的な勝率を残している。プレッシャーがかかる5番のビクトリーマッチにも積極的に起用され、コロナ禍の中でも試合勘は全く問題なし。故障がなければ今年も優勝候補の筆頭と言えるだろう。準々決勝で対戦する組み合わせの森さくらもTリーグで石川佳純を破るなど、プレーは充実している。そして3年連続ベスト8の佐藤瞳は、カットを基礎から見直してさらに実力を高め、頂点に挑む。
Bブロックは王座返り咲きを狙う伊藤美誠のブロック。このブロックは個性の異なる実力者揃いだ。ハードヒッターの芝田沙季や長﨑美柚、ラリーでの強さは折り紙付きの加藤美優、大物食いの安藤みなみにTリーグで大ブレイクした木村香純と、どの選手も上位を狙える力を持っている。伊藤は11月の女子ワールドカップ、ITTFファイナルと2大会続けて3位に入り、新しいフォームの巻き込みサービスを披露するなど、まだまだ現状には満足していない。これまでダブルス2種目にも出場してきた伊藤にとっては、ダブルスがない今大会は初戦の入りが重要になりそうだ。
Cブロックは昨年3位の橋本帆乃香に、東京五輪代表の平野美宇、前々回大会2位の木原美悠がいる。2年前の全日本で平野が木原に敗れ、昨年の全日本では木原が橋本に敗れるなど、それぞれの実力は伯仲(はくちゅう)している。平野は腰痛のためにITTFファイナルを欠場し、Tリーグもまだ未出場と試合勘に不安が残るが、持ち前の爆発力を発揮できるか。
Dブロックは前回準優勝で第2シードの石川佳純のブロック。石川は優勝すれば歴代3位タイの5回目の優勝となる。石川への挑戦権を得るのは、カットの小塩遥菜、フォア表・バック粒高の出澤杏佳という若手のホープか。小塩も出澤も全日本の大舞台に臆さないハートの持ち主だが、石川の経験と技術力はやはり抜きん出ているか。
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