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かごしま国体卓球は四強決定。少年男子で名電vs明豊の激闘再び! 鹿児島成年女子は完全燃焼の5位

かごしま国体卓球競技は大会4日目(10月15日)を終え、以下のように各種目ともベスト4が決定した。

●成年男子 準々決勝
和歌山 3−1 福井 高知 3−0 広島
鹿児島 3−0 愛媛 佐賀 3−0 兵庫
●成年女子
各グループ1位(準決勝進出):佐賀・岐阜・福井・東京
各グループ2位(5位):広島・鹿児島・神奈川・静岡
●少年男子
各グループ1位(準決勝進出):愛知・兵庫・石川・山口
各グループ2位(5位)大分・島根・大阪・福岡
●少年女子 準々決勝
大阪 3−2 岡山 東京 3-0 兵庫
栃木 3-2 愛知 石川 3-1 広島

数々の激戦が繰り広げられたが、中でも注目の一戦だったのが、少年男子Aグループの1位(準決勝進出)をかけた愛知と明豊の対決。愛知は愛工大名電高のメンバー、大分は明豊高のメンバー。8月のインターハイでは旋風を巻き起こして決勝に進出した明豊と、その明豊にゲームを奪われながらも3−0で勝利した名電。その決勝のリベンジマッチとも言える対決は、1番からいやが上にも白熱した。

1番で愛知・坂井に対してフルゲームに持ち込んだ大分・岡田。最終ゲームはジュースにもつれ、両者譲らずの激しい打ち合いは19−17で岡田が制し、大分ベンチはインターハイばりにヒートアップ(上写真)。続く愛知・萩原vs大分・木塚の試合も最終ゲームのゲームオールにもつれたが、全日本ジュニア決勝で勝負強さを見せた荻原が競り勝って、大分の押せ押せムードをせき止めた。その後、中村が高橋に、萩原が岡田に勝利して、結果は愛知が3−1で大分に勝利だったが、そのスコア以上の熱い対決だった。

インターハイでも活躍した大分・高橋は、愛知・中村に善戦。気迫を前面に出すプレーと応援でチームを盛り上げた

また、成年女子で昨日の2戦目で岐阜に敗れた地元・鹿児島。岐阜の首位が決まり準決勝進出は逃したが、本日の石川との試合は地元ファンに感動を与えるものだった。1番で鹿児島・加藤が石川・出雲に2ゲームを先行される苦しい出足。加藤のボールを積極的にフォアで狙い撃った出雲だったが、加藤が3ゲーム目をジュースで奪ってから3ゲーム連取、真骨頂の緩急と粘り強さを見せる気迫のこもった一戦だった。

今季のTリーグに不参戦で実戦経験が減っていた加藤美優だが、試合の流れを決める1試合目で、苦戦を乗り切る踏ん張りを見せたことが、今日の勝利の最大の要因となった

これにより勢いづいた鹿児島。2番・森は松平に快勝。そして3番の森薗は小林に対してフルゲームにもつれる苦戦となり、最終ゲームもリードを許しながら、そこからスイッチが入ったかのように怒涛のフォア攻撃が炸裂。全盛期を思わせるアグレッシブな気迫のプレーで逆転勝利をあげ、鹿児島は3−0での快勝。今大会、尻上がりにチームの一体感が増していった成年女子・鹿児島は、ベスト4進出はならずも、笑顔の5位で大会を終えた。

「勝っても負けても感動を与えられる試合をしたい、それだけ考えてやっていた」という森薗。往年の動きができないもどかしさも感じつつ、最後はゾーンに入ったような素晴らしいプレーを見せ、まさしく感動的な幕切れとなった

成年女子・鹿児島。左から永井祐衣(予備登録選手)、鹿屋みゆき監督、加藤美優、森薗美咲、森さくら、具志堅隆 鹿児島県卓球協会会長

なお、成年男子・鹿児島は準々決勝で愛媛に快勝して、最終日の準決勝に駒を進めた。少年男女の鹿児島は勝利はならずも、「大会に向けてモチベーションが上がり、今後につながると思う」と鹿屋みゆき成年女子監督。

成年男子・鹿児島は、2番で村松(奥)が愛媛・徳田の猛攻に苦戦しながらも、最終ゲーム終盤に冷静な戦術で勝ち切り、2階席の応援団に向けて気迫のガッツポーズ

少年女子・大阪と岡山の準々決勝。岡山は面手が2得点も、5試合目で上澤が岡田との接戦を振り切って大阪が勝利し、歓喜の包容。四天王寺高の青木と伊藤、リベルテ高の上澤と、ふだんは大阪府内でライバル校のメンバーだが、「チーム大阪」として勝利の喜びを分かち合った

卓球競技最終日の明日16日は、各種目の準決勝と決勝が行われる。

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