6月16日に閉幕したWTTスターコンテンダー リュブリャナ大会の結果をもって、韓国男子パリ五輪代表が確定。張禹珍、林鐘勲、趙大成が代表メンバーとなった。
韓国卓球協会は混合ダブルス出場資格を有する選手を除き、6月18日発表の世界ランキングの国内上位2名かつ30位以内にランク入りしている選手をパリ五輪代表に選出。韓国男子最上位の張禹珍が代表の座を早々に確実なものにし、林鐘勲も申裕斌とのペアで混合ダブルス出場資格を獲得したことで代表入りが確定。最後の1枠を安宰賢と趙大成が争っていた。
6月4日発表の世界ランキングでは趙大成が23位、安宰賢が25位となっていたが、その週に行われたWTTコンテンダー ザグレブ大会で安宰賢が張禹珍らを破ってベスト4に進出。当初、安宰賢は優先出場枠が与えられず、この大会には出場できないはずだったが、開幕2日前に欠場者が出たため出場可能に。急遽出場が舞い込んだ大会でベスト4に入ったことで6月11日発表の世界ランキングでは23位に浮上し、25位に後退した趙大成を逆転。そのまま五輪代表の座をつかむかとも思われた。
しかし、最後に再び逆転劇が待っていた。6月11~16日に行われたWTTスターコンテンダー リュブリャナ大会で安宰賢がベスト16に終わる中、趙大成はフランチスカ(ドイツ)、松島輝空を下してベスト4に進出。この結果により、趙大成はランキングポイント「205」を獲得。明日6月18日発表の世界ランキングでは1180ポイントとなり、前週と変わらず1045ポイントの安宰賢を抜いて韓国男子2位に浮上、パリ五輪代表に内定することとなった。
代表3人が確定した韓国男子だが、林鐘勲、趙大成と左腕が2人代表になったことで団体戦では「ダブルス問題」が発生することとなる。2月の世界選手権団体戦で王楚欽(中国)を破ったエースの張禹珍をシングルス2点起用するためには、林鐘勲と趙大成の左腕ペアしかない。世界選手権男子ダブルスで2大会連続準優勝の張禹珍/林鐘勲を起用するプランもあるが、趙大成のシングルス2点起用は少々心もとない。日本男子にとってもメダルを争うライバルとなる韓国男子だが、どのようなオーダーを選択するのか。
熾烈なデッドヒートの末に3人目の代表が決定した韓国男子に対し、韓国女子は世界ランキングで3人目が「決まらなかった」。まず、混合ダブルス出場資格をつかんだ申裕斌が五輪代表に内定し、申裕斌に次いで世界ランキングの高い田志希も五輪代表に内定。
しかし、それ以降は中国出身の朱芊曦が21位にランクインしているが、帰化からの規定期間が経過していないため五輪には出場できず、29位の金娜英も6月18日発表の世界ランキングでは30位以下に転落することが確実なため、選考基準を満たすことができない。
その結果、6月21・22日に選抜戦を実施して3人目の五輪代表を決定。この選抜戦には2月の世界選手権団体戦に出場した李ジオン、李恩慧、尹孝賓、世界ランキングによる代表入りを逃した金娜英、リオ五輪代表の徐孝元、梁夏銀らが出場する。
ツイート