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【PICK UP】ティバー・クレイジーブル「暴れ牛? いやいや、温厚なる相棒。 レベルアップを支える頼もしき包容力」

<卓球王国2021年10月号より>

 

暴れ牛? いやいや、温厚なる相棒。

レベルアップを支える頼もしき包容力

 

 名前を直訳すれば「狂った雄牛」。パッケージも黒地に赤い雄牛のシルエットという威圧感。どんな暴れ牛かと思わせるティバーの新作、『クレイジーブル』だが、名前、見た目とは裏腹に性能は至って穏やか。なんと、初・中級者をターゲットにしたラバーなのだ。

 目指したのはビギナーを卒業し、次のステップに進む際の「2枚目に最適なラバー」。入門用ラバーで卓球に触れた後、より高度な技術に挑戦したり、技術の精度や質をアップさせていく段階のプレーヤーにマッチした性能に仕上がっている。

 スポンジ硬度は42・5度と軟らかめに設計し、テンション系だが弾みは控えめ。トップシートはしっかりとグリップ力があり、軽く打ってもボールが弧線を描く。食い込みの良さも相まって、振り切ってもボールが台に収まってくれるので、多少詰まったり、打球点が落ちてもフォローしてくれる包容力がある。

 何よりオートマチックな回転のかけやすさが魅力で、回転をかける感覚を養うにはピッタリ。「回転を操る」という卓球の醍醐味を味わいながら、グングン上達していける。

 「テンション系」と聞くと扱いが難しいイメージを持つ人もいるかもしれないが、回転量の落ちるプラスチックボール時代においては、初級者の段階からスピン系テンションを使うという選択も大いにアリだろう。『クレイジーブル』で技術をしっかり習得しつつ、スピン系テンションの感覚に慣れることで、『エボリューション』シリーズのようなハイエンドラバーにもスムーズに移行できる。

 春から卓球を始めたビギナーも、夏を越えて、そろそろ次のステップに挑戦する時期ではないか。『クレイジーブル』とともに、猛牛のごとくレベルアップの道を突き進んでほしい。

 

 

 

トップシートは細めの粒を広い間隔で配置し、ソフトな打球感

 

 

ティバー

クレイジーブル

●スピン系テンション裏ソフト

●¥4,290(税込)

●厚さ:MAX・2.0・1.8㎜

●ティバー総代理店㈱三英

 04・7153・1511

 https://www.sanei-net.co.jp/

photo >> Yoshinori Eto

text >>Takazumi Asano