16日まで、中国で開催中のWTTチャンピオンズ重慶。13・14日にかけて行われた男女シングルス2回戦に日本勢で勝ち残っていた6選手が登場した。
13日の試合には宇田幸矢(協和キリン)、早田ひな(日本生命)が登場。宇田は五輪メダリストのF.ルブラン(フランス)に敗戦。持ち前の鋭いチキータや回り込みフォアドライブでノータッチを奪うなど好プレーも随所で見せたが、なかなかラリー戦に持ち込めず、ストレートで敗れた。
終始主導権を握れなかった宇田。2回戦敗退となった
宇田に反撃の隙を与えなかったF.ルブラン(フランス)
一方早田は、B.タカハシ(ブラジル)にやや苦戦しながらも取りこぼすことなく3-0で完勝。日本勢として、準々決勝一番乗りを果たした。
各ゲーム接戦となったが、勝負どころを確実に押さえた早田
また、14日に行われた試合では、大藤沙月(ミキハウス)、篠塚大登(愛知工業大)、張本智和(智和企画)、張本美和(木下グループ)が登場し、全員が勝利して準々決勝へと駒を進めた。
大藤は韓国の成長株、金娜英に1ゲーム目を落とす苦しいスタートとなったが、ゲームを重ねるごとに調子を上げ、後半は持ち前のパワフルなドライブが要所で光った。
試合後半はパワフルなバックドライブが炸裂した大藤
篠塚は李尚洙(韓国)にゲームカウント0-2から逆転勝利。前半は李尚洙の猛攻に押される展開となったが、徐々に対応。中陣からドライブをかけ返し、少しでもあまくなったボールに対してはバックカウンターをクロスへ鮮やかに決めるなど、冷静な試合運びを見せた。
2試合連続でフルゲームの接戦を制した篠塚。安堵の笑顔を見せた
張本智和・美和はそれぞれシェルベリ(スウェーデン)、スッチ(ルーマニア)と欧州勢をストレートで退け、兄妹そろって8強入りを決めた。
パリ五輪で敗れた因縁の相手に3−0の完勝を収めた張本智和
安定したプレーでスッチを完封した張本美和
なお、本日(15日)行われる日本選手の対戦は下記のとおり
●男女シングルス準々決勝
12:00〜 早田ひな vs 王芸迪(中国)
12:35〜 篠塚大登 vs 張本智和
13:10〜 大藤沙月 vs 孫穎莎(中国)
19:30~ 張本美和 vs 王曼昱(中国)
写真提供:WTT
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