ノジマTリーグ、男子ファイナルは3月27日(金)の19時から代々木第二体育館で行われ、レギュラーシーズン1位の木下マイスター東京(KM東京)が3―0で金沢ポート(金沢)を下し、2シーズンぶり5度目の年間王者に輝いた。
【男子ファイナル】
木下マイスター東京 3-0 金沢ポート
◯林昀儒/閻安 6、−5、9 小林広夢/張禹珍
◯川上流星 −7、10、−8、8、8 田中佑汰
◯林昀儒 8、6、7 張禹珍
松島輝空 — 谷垣佑真
男子ファイナルは第1マッチのダブルスから壮絶な戦いとなった。
KM東京はここぞという試合で来日し、シーズン無敗をキープしてきた林昀儒/閻安(チャイニーズタイペイ/中国)が登場。対する金沢は「1度も起用したことがない」(西東輝監督)という小林広夢/張禹珍(韓国)という予想外のペアで挑んだ。
1ゲーム目はコンビネーションの良さが光り、また林昀儒も随所で高い攻撃力を見せつけ、木下ペアがゲームを先行した。
勢いのあった木下ペアがそのまま一気に勝負を決めるかと思われたが、2ゲーム目になると張禹珍の足を使ったフォアドライブが炸裂。硬さが見られた小林もミスが減り、金沢ペアがゲームを奪い返す。
6–6から始まる最終3ゲーム目は一進一退の展開となったが、9-9から木下ペアが2点連取で勝利。食い下がる金沢ペアを振り切り、KM東京に貴重な先制点をもたらした。

先制点を挙げた林昀儒(左)/閻安

初起用とはいえ、無敗ペアに食い下がった小林(左)/張禹珍
第2マッチは、すでにオーダーが開示されていた金沢の田中佑汰に対し、KM東京はインターハイ、世界ユースU19、全日本ジュニアを制した川上流星をぶつけた。2人は2月に大阪で行われた世界選手権ロンドン大会の代表選考会で対戦しており、当時は川上が3−0で勝っていた。
試合は気合十分の田中が、選考会でてこずっていた川上のサービスをチキータで鋭く攻めてゲームを先行。互いにチキータからのレシーブで積極的に先手を取りにいき、そこから両ハンドで決める展開が続く。

バックハンドの技術でうまさが光った田中。鋭いカウンターが炸裂した
川上は1-2とゲームをリードされながらも得意のフォアドライブ連打で得点するなど、底力を見せて逆転勝ち。試合後の会見で川上は「あのゲーム(2ゲーム目)を取られていたら負けていたかもしれない」と、6-9から逆転で奪った2ゲーム目が勝負の分かれ目だったと明かした。

「自分から攻めるんじゃなくて、ちゃんと回転をかけてコースをついて、と王監督にアドバイスをもらった。いい意味で力が抜けた」と試合後に振り返った川上

勝利の瞬間。クールな川上が吠え、KM東京が優勝に王手をかけた
第3マッチは、世界ランキング7位の林昀儒と同10位の張禹珍という顔合わせに。世界トップランカー同士の戦いは序盤からハイレベルなラリー戦になる。
1ゲーム目は出足、張禹珍が回り込みドライブで得点を重ねてリードを握るも、中盤から林昀儒がラリーで主導権を握り、一気に逆転。2ゲーム目以降も林昀儒の攻撃の手は緩まず、張禹珍は防戦一方の展開が増えていく。
3ゲーム目も、最後まで隙のないプレーを続けた林昀儒が中盤で引き離し、11-7で勝利。第4マッチに控えたエースの松島輝空に回ることなく、KM東京が3-0で勝利し、2シーズンぶり5度目のプレーオフ優勝を飾った。

隙のないプレーで張禹珍を完封し、決勝点を挙げた林昀儒。単複2得点とさすがの活躍でMVPに選ばれた

敗れた張禹珍。突破口を見いだせず、試合の主導権を握れなかった
KM東京・王凱監督代行は試合後「最後の最後までどっちが勝つかわからなかった。優勝といういい形で終われて本当に良かった。応援してくださったファンの皆様のおかげです」と感謝を述べた。

熱心に声援を送っていた王凱監督代行。悲願の頂点奪還を果たした
敗れたとはいえ、第1、第2マッチで互角の試合を展開し、会場を沸かせた金沢。大応援団の声援を背にチーム一丸となって戦い抜いた姿は立派だった。試合後の会見で金沢の西東監督は「木下さんは『何がなんでも優勝』だと思っていて、ぼくたちはプレーオフが最低ラインと見ていた。優勝狙ってきたチームと、プレーオフを目指していたチームの差が出たかな」と悔しさもにじませつつ、「とても素晴らしい環境で試合をさせていただいたことに何より感激しています」と、会場にかけつけ、試合を大いに盛り上げたサポーターへ感謝を口にした。

一体感のある、素晴らしい戦いぶりを見せた金沢。来季の活躍も楽しみだ
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