アンドロ
ラザンターR45
あの『ラザンター』が軟らかくな
って新登場!
またこのパターンだが、それはメーカーも承知のところ。2020年の春に『ラザンターR48』が発売され、1年が経ち、今春発売された『ラザンターR45』。その違いとは、スポンジ硬度のみだと言う。しかもたった3度の違いだ。それでも出す意味とは何だろうか? アンドロジャパンの山㟢譲治社長に聞いてみた。
「弊社の独自の調査や試打結果などから、トップ選手(ジュニア選手なども含む)の使用するラバーとして、53度、48度、45度のラインナップがベストと考えたからです。『R48』と『R45』の硬度差は数字上では大きくありませんが、トップ選手の繊細な感覚においては、その差も大きなものになると考えております」(山㟢)。
実は現状で45度のラバーは市場にあまり多くはない。その理由としては、バランスは取れているが、見方によっては中途半端で印象に残らないからだろう。それゆえに、メーカーがあまり力を入れていない層なのだ。
しかし、裏を返せば45度はブルーオーシャン(競争相手のいない市場)。ここに本気のラバーを投入すれば、バランスの高さを評価してくれるに違いない。アンドロにとっては、前出の『R48』が予想以上に売れているからこそ、『ラザンター』の信頼性で勝負できると考えたのだ。
実際に打つと、確かに「これで3度しか差がないの?」と思うほど『R48』
に比べて、食い込みが良く、軟らかく感じる。そして『ラザンター』特有のスポンジ、エナジーセルがしっかりとパワーを乗せて弾き出してくれるので、ストレスがない。軟らかいラバーが好きな選手にとっては、最高峰のラバーになっていると感じた。
48度のラバーは硬くて難しい、でも高性能ラバーを使いたいという人にはピッタリの『R45』。ラバー選びは「知っているか」という情報戦も大事。このラバーをいち早く知ることが自分を強くするきっかけになるかもしれない。
●UMテンション系裏ソフトラバー
●¥7,150(税込)
●厚さ:ULTRAMAX・2.0・1.7mm
●㈱アンドロジャパン
Phone 03・5904・9114
photo >> Yoshinori Eto
text >> Yu Sato
<卓球王国2021年8月号より>
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