卓球王国 2024年10月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
欧州リポート

男子ECLはベスト4が出揃う。上田仁所属のウィーナー・ノイシュタッドが大躍進の準決勝進出

 2023-2024シーズンのECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)は第2ステージのグループリーグ全試合が終了。各グループ1位が準決勝に進出することとなり、ベスト4が出揃った。各グループの順位、11月29日以降の日本選手の結果は下記の通り。(最終ゲームは6点先取)

 

【2023-2024 男子ECL】

◆第2ステージ

グループA:①ザールブリュッケン(ドイツ/4勝0敗)②ポントワーズ(フランス/2勝2敗)③テスラバッテリー・ハビージョフ(チェコ/0勝4敗)

〈ザールブリュッケン 3-2 ポントワーズ〉

○ヨルジッチ -6、1、-11、7、6-2 林鐘勲

 フランチスカ -8、-10、8、-6 フレイタス○

○村松雄斗 -10、6、10、9 ブラッサ

 フランチスカ -4、8、-8、-6 林鐘勲○

○E.イオネスク 10、2、12 ムリエ

 

グループB:①ノイ・ウルム(ドイツ/4勝0敗)②ダートム・ボゴリア(ポーランド/2勝2敗)③HBオストロフ(チェコ/0勝4敗)

〈ダートム・ボゴリア 3-0 HBオストロフ〉

○神巧也 -7、4、-8、9、6-0 トレグラー

○ギオニス 6、14、-7、7 レイチュピエス

○バドフスキー 5、8、9 シルチェク

 

〈ノイ・ウルム 3-0 ダートム・ボゴリア〉

○モーレゴード 6、7、8 バドフスキー

○オフチャロフ 6、7、10 レジンスキー

○アルナ 4、9、5 神巧也

 

グループC:①ウィーナー・ノイシュタッド(オーストリア/4勝0敗)②デコルグラス・ジャウドヴォ(ポーランド/2勝2敗)③エンヌボンTT(フランス/0勝4敗)

〈ウィーナー・ノイシュタッド 3-2 デコルグラス・ジャウドヴォ〉

○バン 9、6、-5、-5、6-5 周雨

○上田仁 5、-9、3、8 レヴァンドフスキー

 コジッチ 6、-4、-5、-5 グルーツ○

 上田仁 -3、4、-12、-7 周雨○

○バン -8、5、6、7 レヴァンドフスキー

 

〈デコルグラス・ジャウドヴォ 3-1 エンヌボンTT〉

 レヴァンドフスキー -8、-8、-7 シドレンコ○

○グルーツ 3、8、6 松下竜巳

○小西海偉 3、11、4 ギレン

○グルーツ 9、8、5 シドレンコ

 

〈デコルグラス・ジャウドヴォ 3-1 エンヌボンTT〉

○グルーツ 6、3、3 マルチゾフ

○小西海偉 6、6、4 ギレン

 レヴァンドフスキー -7、-7、-6 シドレンコ○

○グルーツ 3、4、10 ギレン

 

グループD:①ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ/4勝0敗)②フェルバーマイヤー・ヴェルス(オーストリア/2勝2敗)③スポルティング(ポルトガル/0勝4敗)

 

 グループCでは上田仁の所属するウィーナー・ノイシュタッドが1位で準決勝進出。第1ステージを勝ち抜いて上位シードの待つ第2ステージへ進んだウィーナー・ノイシュタッドだったが、下馬票を覆して大躍進のベスト4入りとなった。ウィーナー・ノイシュタッドはK.カールソン(スウェーデン)、ピッチフォード(イングランド)をWTTや故障で欠いたエンヌボンTTに第1戦で勝利すると、第2戦では上田がグルーツ(デンマーク)、ディヤス(ポーランド)を破る活躍を見せてデコルグラス・ジャウドヴォにも勝利。第3戦でエンヌボンTTに再び勝利すると、第4戦ではバン(クロアチア)が元中国代表の周雨から金星をあげてデコルグラス・ジャウドヴォにも連勝して全勝でのグループC突破を決めた。

 村松雄斗の所属するザールブリュッケンも全勝で第2ステージを突破。ポントワーズとのグループリーグ最終戦はフランチスカ(ドイツ)が2失点を喫する中、若手のE.イオネスク(ルーマニア)がラストで勝利。村松も3番できっちりと勝利を収めた。昨シーズン、初のECL制覇を果たしたザールブリュッケンだが連覇に向けてまた一歩前進した。

 準決勝へ進んだ残り2チームもドイツ勢。昨シーズン同準優勝のボルシア・デュッセルドルフ、同3位のノイ・ウルムと豪華メンバーが揃う強豪が順当に勝ち上がった。

大躍進のベスト4進出を果たしたウィーナー・ノイシュタッド(写真提供:高樹ミナ)

 

【2023-2024 女子ECL】

◆第2ステージ

グループA:①シアーコポル・タルノブジェク(ポーランド/4勝0敗)②TTCノヴィ・サド(セルビア/2勝2敗)③ジュエ・レ・トゥールーズ(フランス/0勝4敗)

 

グループB:①サン・カンタン(フランス/3勝1敗)②プラス・ホドーニン(チェコ/2勝2敗)③UCAMカルタヘナ(スペイン/1勝3敗)

〈サン・カンタン 3-2 プラス・ホドーニン〉

○ベリストロム -9、7、5、6 パルティカ

 Ca.ルッツ -4、-9、9、-9 森さくら○

 ミハイロワ 2、7、-6、-6、3-6 グロフォバ○

○ベリストロム -11、12、6、2 森さくら

○Ca.ルッツ 9、-7、12、-7、6-5 パルティカ

 

グループC:①エティバルASRTT(フランス/2勝2敗)②リンツ・フロシュベルク(2勝2敗)③ALCLグランド・クヴィイー(フランス/2勝2敗)

 

グループD:①メスTT(フランス/4勝0敗)②クアトロ・モーリ(イタリア/2勝2敗)③ブダオルシ・スポーツクラブ(ハンガリー/0勝4敗)

 

 女子ECL第2ステージは各グループの上位2チームが準々決勝に進出。2連覇中のシアーコポル・タルノブジェク、昨シーズン準優勝のメスTTは全勝で第2ステージを通過。グループCは3チームが2勝2敗で並ぶ混戦となったが、サン・カンタンとプラス・ホドーニンが準々決勝に進出した。

関連する記事