<卓球王国2021年10月号より>
日本選手では水谷隼、張本智和、海外勢ではボル(ドイツ)、林昀儒(チャイニーズタイペイ)、張継科(中国)など、錚々たる顔ぶれが並ぶバタフライの契約選手モデルラケット。そのラインナップにこの夏、ドイツの巨砲・オフチャロフの使用モデルが新たに加わった。
新作『オフチャロフ インナーフォース ALC』は用具に並々ならぬこだわりを持つオフチャロフの意見を取り入れ、幾度もテストを繰り返した末に誕生した、まさにオフチャロフのための1本。合板構成としては人気の特殊素材「アリレートカーボン」を中芯の上下に配置したインナー仕様。同じインナー仕様の合板構成で、弾みと安定感のバランスに優れたヒット作『インナーフォース レイヤー ALC』と比較してみると、その特徴がわかりやすい。
『インナーフォース レイヤー ALC』が板厚6.0㎜、ブレードサイズ157×150㎜だったのに対し、『オフチャロフ インナーフォース ALC』は板厚6.2㎜、ブレードサイズ158×152㎜に設計。ブレードを大きく、厚くすることで反発力をアップさせ、重心を先端寄りにすることで、ドライブの威力をさらに追求。弾みは増してもインナー仕様らしい球持ちの良さは残っており、オフチャロフのようなハードヒッターのパワーをしっかりとボールに伝えることのできる性能に仕上げた。
デザインに関してもオフチャロフの意見や嗜好が反映されており、本人も「胸が高鳴る、洗練された素晴らしいデザイン」とコメント。
グリップとブレードに入った「∞」のようなマークは、ディミトリ・オフチャロフのイニシャルである“D”と“O”を組み合わせ、無限の可能性を表現。ブラックをベースに勝利や成功を連想させるゴールドと、アリレートカーボンをイメージしたブルーを配したグリップは気高く、逞しい印象を与える。
オフチャロフのこだわりが細部まで宿った渾身の自信作、手に取れば彼がラケットに求めた「パワー」の本質を体感することができるだろう。
●攻撃用シェークラケット ●¥19,800(税込)
●木材5枚+アリレートカーボン2枚
●グリップ:FL・ST・AN
●板厚:6.2㎜ ●平均重量:87g
●㈱タマス お客様サポートセンター(フリーダイヤル)
0120・600・731
photo >> Yoshinori Eto
text >>Takazumi Asano
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