<卓球王国2022年3月号より>
「原型」や「独自の」といった意味の「ORIGINAL」に、「真実」「本当」を現す「TRUE」。そんな言葉をラケット名に冠したあたりに、ドニックの自信が感じられる。
弾みと球持ちを兼ね備えるアラミドカーボンをアウターに搭載した『オリジナル トゥルーカーボン』は、ドニック契約選手にも人気のモデル。そのインナーバージョン『オリジナル トゥルーカーボンインナー』が新たに日本上陸となった。
アラミドカーボンをインナーに移すことで操作性を高めながら、強打時には特殊素材ならではの弾みを発揮。性能としては「“ザ”・インナー特殊素材」といったところだが、ドニックジャパンの瀧澤光功さんは、現代のラバーのトレンドにマッチしたラケットだと語る。
「特殊素材ラケットではありますが、台上での操作性を考慮して開発されています。試打をした際の感想で多かったのが『最新ラバーとのマッチングの良さ』。必要以上に飛びすぎてしまうということがなく、現在主流の“回転がかかって飛ぶ”スピン系テンション裏ソフトの性能や特徴を引き出せるラケットだと思います」(瀧澤さん)
この『トゥルーカーボンインナー』、板厚に特徴がある。他のインナー特殊素材は5㎜台後半~6㎜台前半の板厚のものが多いが、『トゥルーカーボンインナー』は板厚を5・5㎜と薄めに設計。これによって他のインナー特殊素材にはないしなりを生み出し、回転のかけやすさを向上させた。
つまり、スピン系テンションの強い弾みはインナー仕様でコントロールし、高い回転性能は板厚の薄さでさらに活かす、良いトコどりの設計というわけだ。また、平均重量も85gと比較的軽量で、高性能スピン系テンションのネックである重さの問題も解消。まさに、スピン系テンションにとっては最高のパートナーと言える一本になっている。
インナー特殊素材の王道と言える性能に加え、キラリと光る個性が、スピン系テンション、そしてプレーヤーを輝かせてくれること間違いなしだ。
●攻撃用シェークラケット
●¥16,500(税込)
●木材5枚+アラミドカーボン2枚
●グリップ:FL・ST・AN
●板厚:5.5㎜
●イルマソフト㈱ スポーツトレーディング事業部
04・2936・4441
photo >> Yoshinori Eto
text >> Takazumi Asano
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