4月22〜25日、熊本県の菊陽町総合体育館を舞台に行われた「シチズンカップ 第35回日本卓球リーグ選手権・ビッグトーナメント熊本大会」は、全日程を終了した。
最終日の25日は、男女シングルスの決勝トーナメントの3回戦・準々決勝・準決勝・決勝の4ラウンドが一気に行われ、2026年度大会のチャンピオンが決まった。
男子は、渡辺裕介(協和キリン)が優勝し、全国規模の大会における個人戦のキャリア初タイトルを勝ち取った。3回戦で龍崎東寅(ケアリッツ・テクノロジーズ)との接戦に勝利した渡辺は、準々決勝で岡野俊介(日鉄物流ブレイザーズ/朝日大卒)、準決勝で濵田一輝(協和キリン/早稲田大卒)、そして決勝で谷垣佑真(ケアリッツ・テクノロジーズ/愛知工業大卒)と、昨年度まで学生卓球界のトップランナーだった3選手を連破。決勝では、ゲームカウント2-1リードの10-4から谷垣に6連続得点を許し、さらにジュースでも3度のマッチポイントを逃したが、10回目のマッチポイントでようやく勝利をつかみ取った。渡辺は、濵田一輝と組んだ男子ダブルスに続き、今大会2冠に輝いた。
女子は、2023年大会のチャンピオンで第2シードの枝廣瞳(中国電力ライシス)が、ほとばしる気迫で優勝まで突っ走った。最終日の4試合で落としたゲームは、準々決勝の永尾尭子(デンソー)戦での1ゲームのみ。自身が目標に見据える全日本選手権での優勝に向けて、「より攻撃的なスタイルにモデルチェンジを図っている最中」という枝廣瞳が、充実の内容でライバルたちを寄せつけず、この大会2度目の優勝を勝ち取った。
25日の男女シングルスの上位記録は以下のとおり。
●男子シングルス準々決勝
濵田(協和キリン) 3-0 阿部(シチズン時計)
渡辺(協和キリン) 3-2 岡野(日鉄住金ブレイザーズ)
谷垣(ケアリッツ・テクノロジーズ) 3-1 淺津(シチズン時計)
宮川(協和キリン) 3-0 及川(ケアリッツ・テクノロジーズ)

男子シングルス3位:濵田一輝(協和キリン)。前回大会チャンピオンの髙見真己(日鐵物流ブレイザーズ)、阿部悠人(シチズン時計)を破り、実力と存在感を示した

男子シングルス3位:宮川昌大(協和キリン)。坂根翔大(関西卓球アカデミー)、及川瑞基(ケアリッツ・テクノロジー)を破るなど、好調ぶりを感じさせた
●男子シングルス準決勝
渡辺裕介(協和キリン) 3-1 濵田一輝(協和キリン)
谷垣佑真(ケアリッツ・テクノロジーズ) 3-0 宮川昌大(協和キリン)

男子シングルス準優勝:谷垣佑真(ケアリッツ・テクノロジーズ)。2年連続全日本選手権3位の実力を存分に見せつけた。決勝も最後に猛追を見せ、会場を沸かせた
●男子シングルス決勝
渡辺裕介(協和キリン) 3(11-4, 4-11, 11-7, 15-13)1 谷垣佑真(ケアリッツ・テクノロジーズ)

男子シングルス優勝:渡辺裕介(協和キリン)。今年5月に30歳となる円熟の右腕が、見事に初優勝を飾った。バランスの良い両ハンドを軸に、力強く冷静に戦い抜き、接戦の連続をくぐり抜けた
●女子シングルス準々決勝
田村(十六フィナンシャルグループ) 3-1 枝廣愛(中国電力ライシス)
中森帆南(中国電力ライシス) 3-0 矢島(レゾナック)
山室(十六フィナンシャルグループ) 3-0 岩越(エクセディ)
枝廣瞳(中国電力ライシス) 3-1 永尾(デンソー)

女子シングルス3位:山室早矢(十六フィナンシャルグループ)。カットと攻撃のコンビネーションで対戦相手を翻弄。高卒ルーキーでのベスト4は立派な結果だ

女子シングルス3位:中森帆南(中国電力ライシス)。フィジカルの強さを感じさせるフォアハンド強打を武器に快進撃。準決勝でも好試合を展開した
●女子シングルス準決勝
田村美佳(十六フィナンシャルグループ) 3-1 中森帆南(中国電力ライシス)
枝廣瞳(中国電力ライシス) 3-0 山室早矢(十六フィナンシャルグループ)

女子シングルス準優勝:田村美佳(十六フィナンシャルグループ)。得意のバックハンドを武器に前回大会女王の出澤杏佳(レゾナック)を撃破。今大会の台風の目となった
●女子シングルス決勝
枝廣瞳(中国電力ライシス) 3(11-4, 11-6, 11-9)0 田村美佳(十六フィナンシャルグループ)

女子シングルス優勝:枝廣瞳(中国電力ライシス)。圧倒的な両ハンドの攻撃力で進撃。決勝では最初のポイントから大きな声を出し、パワー全開で勝ち切った
●今大会の模様は2026年5月21日発売の卓球王国7月号に掲載されます
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