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【PICK UP】チームニッタク渾身の一枚 真紅のハモンド、誕生

<卓球王国2022年7月号より>

 

チームニッタク渾身の一枚

真紅のハモンド、誕生

 本誌2022年5月号から巻頭付近のニッタク×卓球王国共同企画ページで紹介している『ハモンド Z2』。正式には6月1日発売だが、ニッタクからの出荷準備が整ったとして4月27日から出荷が始まり、一部の専門店では前倒しで販売がスタートしている。すでに卓球界での注目度は高い。

 改めてこのラバーについて整理しよう。01年発売の初代『ハモンド』は、従来より合成ゴム比率を上げて反発力を向上させた日本製裏ソフト。爽快な弾みと打球音でベストセラーとなった。その後、裏ソフト4種、表ソフト2種の『ハモンド』シリーズが発売されたが、10年にドイツ製テンション裏ソフト『ファスタークG-1』が発売されると、上級者は『ファスターク』、初・中級者は『ハモンド』という棲み分けに移行していった。しかしニッタクは、上級者が使える日本製ラバーの開発を長い間進め、ようやく完成したのが『ハモンド Z2』である。開発自体にも時間をかけたが、従来より大規模な試打を繰り返し、「上級者が継続的に使える」との判断に至り、晴れてデビューとなった。

 p・14~15の企画ページでは、上級の男子学生5名が試打。ラバーの商品名がわからない状態で行った「ブラインド試打」だ。そして新発売の別冊『卓球グッズ2022』では、プロコーチの川口陽陽さんと6名の中・上級者が試打。詳細は各ページを見ていただきたいが、ニッタクの「落としてたまるか」というキャッチコピーどおり、ボールが上に上がってカウンターなどが安定する点、そして強くミートした時に威力が出る点などが評価された。編集部でも試打したが、引っかかりの良さと十分な弾みで、かなり好感触。一方で、多くのコメントを総合すると、シートもスポンジも硬いためか、試打者により評価が分かれる傾向も見られた。

 すでに田添健汰、郡山北斗、木村光歩らトップ選手が使用している『ハモンド Z2』。ニッタク渾身の一枚が、一般層での支持だけに留まらず、トップ選手にどれほど浸透していくのか。要注目だ。

 

粒の根元の広がりがやや大きい設計で、回転性能を重視

 

ニッタク

ハモンドZ2

●ZC裏ソフトラバー

●¥7,480(税込)

●厚さ:MAX・特厚・厚・中

●日本卓球㈱お客様相談室 0120・82・0911

 https://www.nittaku.com/

photo >> Yoshinori Eto

text >> Hiromoto Takabe