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【PICK UP】スティガ DNA フューチャー M/輝かしき将来へつながるDNA “ローテンション”でラリーを支配せよ

<卓球王国2022年12月号より>

輝かしき将来へつながるDNA

ローテンションでラリーを支配せよ

 (2022年)世界選手権ではスウェーデンのエースとして活躍したモーレゴード。彼が21年大会でシングルス準優勝した際に『DNAプラチナXH』を使用していることで注目が集まったのが、スティガのドイツ製裏ソフト『DNA』シリーズだ。

 定番の『プロ』、フラグシップの『プラチナ』、微粘着の『ドラゴングリップ』、そしてエントリー向けの『フューチャーM』。スポンジ硬度違いも含め全9種のラインナップを揃えている『DNA』シリーズだが、今回紹介するのは末弟の『フューチャM』だ。

 他の『DNA』は高性能スピン系テンションラバーなのに対し、『フューチャーM』は「ローテンション」を謳っており、テンション系と非テンションの中間的な弾みとなっている。

 開発においては、特に回転が重視された。それはスウェーデン本社がエントリーモデルを開発するにあたり、スティガ・チャイナの意見を取り入れたためだ。中国側の「初心者は回転をかける感覚を覚えることが重要」という考えをもとに、シートはやや硬めでしっかり回転がかかるように設計された。

 スポンジ硬度475はビギナー用としては硬めに思えるが、実際に打つとそこまで硬く感じず、気泡が大きめのスポンジは食い込みが良い。適度な弾みと回転のかけやすさがあり、パワーはないものの、様々な技術がやりやすく、とにかく台に入れやすかった。

 スティガ・スポーツ・ジャパンの塩野真人さんに、このラバーについて聞いてみた。「弾み・回転・コントロールのバランスが良いのですが、特にサービスやツッツキ、ドライブなどの回転をかける技術がやりやすいです。非テンションで卓球を始める考えもありますが、技術の習得に最適なラバーなので、スティガとしては1枚目から『フューチャーM』でスタートしていただくことも推していきたいですね。そうすれば高性能な『DNA』シリーズにスムーズに移行できると思います」(塩野さん)。

 実売で3千円台前半(22年10月時)とリーズナブルで、ハイエンドラバーへステップアップもしやすい使用感。あなたを輝かしい将来へ、未来へとつないでくれる一枚になるだろう。

 

トップシートの粒はやや細めでボールが食い込みやすい。スポンジ硬度ほど打球感は硬くない

 

スティガ

DNA フューチャー M

テンション系裏ソフトラバー

3,850(税込)

厚さ:厚・中厚

スティガ・スポーツ・ジャパン㈱

 0356049395

 https://stigasports.jp/

 

photo >> Yoshinori Eto

text >> Hiromoto Takabe