8月3日より、長崎県・大村市体育文化センターで開催されるインターハイ卓球競技。開幕に先立ち、各種目の優勝戦線を予想していく。男女学校対抗に続いては男子シングルス。
男子学校対抗と同じく、男子シングルスも絶対的な本命は不在。その中で優勝戦線を引っ張るのは第1シードの坂井雄飛(愛工大名電)と第2シードの小野泰和(出雲北陵)、2人のサウスポーだ。2人は昨年のインハイ準々決勝で対戦し、坂井が勝利。1月の全日本ジュニアではともに3位に入賞している。
坂井は6月に行われたアジアユース選手権U19男子シングルスで孫楊(中国)、パク・ギュヒョン(韓国)を破って準優勝と活躍。WTTユースシリーズで世界を転戦しながら力をつけている。同大会では小野も世界ランキングを50位付近まで上げている韓国の注目株・呉晙誠に勝利して3位に入賞。出雲北陵から初のシングルス王者を目指す。
第3シードの北村悠貴(白子)は昨年のインハイで1年生ながら強豪校の主力を次々に破ってベスト8。3月の東京選手権ジュニアの部でも準優勝に輝いており、今大会も上位を狙う。公立校の選手が最後に男子シングルスでメダルを獲得したのは2001年大会の陳晨(大野/3位)。日本選手では1994年大会3位の長谷川龍(福井商業)が最後となる。
第4シードは全日本ジュニアベスト8の菅沼翔太(愛工大名電)。これまで各カテゴリーで上位に進出しながらも、なかなか表彰台に手が届いていないが、最後のインハイで壁を乗り越えたいところだ。坂井、菅沼の他、愛工大名電からは6名が男子シングルスに出場。主軸の面田知己や2022年カデット14歳以下優勝の持田陽向などが上位をうかがう。
ベスト8シードには遊学館の鈴木柊平と薜大斗、谷本拓海(育英)、久保賢輔(希望が丘)と強豪校の主力たちが入った。鈴木は選抜後に行われた全国高体連春季合宿で坂井に次ぐ2位。谷本もこの合宿で3位になっている。薜は1・2年時ともベスト16で敗れており、最後の夏にステップアップできるか。久保は愛工大名電との選抜準決勝ラストで菅沼に勝利。個人戦でも存在感を見せたい。
野田学園勢はベスト32シードに入ったのは飯村将史のみだが、岡本智心、木村友哉、丸川智弘も爆発力を武器に下克上を狙う。その他、ベスト32シード外の選手では石井佑季(希望が丘)、植木大陽(明豊)、福光凌大(静岡学園)、齋藤俊太朗(明徳義塾)、岸本漣斗(関西)らに注目だ。
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