卓球王国 2024年7月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
インターハイ2024

大激戦を制して男子史上2校目の8連覇達成!今年の夏も愛工大名電が頂点に立つ!

男子学校対抗の全日程が終了。愛工大名電が決勝で遊学館を5番まで持つれる激戦を制し、8連覇を達成した。

〈愛工大名電 3−2 遊学館〉

持田 -6-7-9 鈴木◯

◯坂井 -674-810 薜

◯坂井/面田 -41394 鈴木/坂田

菅沼 -8、-10、6、8、-2 坂田◯

◯面田 -10、3、7、8 北口

2台進行の1・2番は、1番の持田が相手エースの鈴木にストレートで敗れて遊学館に先制点を奪われる。2番の坂井と薜による3年生対決はフルゲームにもつれ、最終ゲームは薜が5-3リードでチェンジコート。そこから坂井が逆転して10-8でマッチポイントを握る。しかし、そこから薜が意地を見せてジュースに追いつき、完全に流れが薜に傾いたと思われたが、坂井が逃げ切って渾身の勝利。勝利後、今枝監督に対して「自信はありました。やっていることは間違っていないので信じていました」と語った坂井。そんな坂井の戦いぶりに、今枝監督も「坂井の試合は受けているように見えるけど、所々トライしてコース取りや打たせる展開、そしてそこから打ちに行くことをしているので関心します。素晴らしいです」と称賛を送った。

2番で薜に競り勝った坂井。主将の意地を見せ、団体戦ではシングルス全勝の活躍を見せた

1番で勝利した遊学館の鈴木。天性のボールタッチから繰り出させるアグレッシブな両ハンドが光った

3番ダブルスは昨日の男子ダブルスで優勝した坂井/面田。1ゲーム目は遊学館の鈴木/坂田に一方的な展開で奪われるも、2ゲーム目をジュースで取り切ると、3・4ゲーム目は激しい打撃戦を制して勝利。優勝へと王手をかけた。

坂井/面田は激しい打撃戦を制して貴重な勝利をあげた

ダブルスが終了し、同時進行でスタートした4・5番はどちらも大接戦に。4番の菅沼は惜しくも敗れたものの、5番の面田が素晴らしい試合を見せる。今大会の学校対抗で遊学館・北口に対して1ゲーム目を奪われる苦しいスタートとなったものの、2ゲーム目以降は持ち前のパワードライブを連発して3-1で勝利。「面田には坂井と2人で3点取ることを強く求めていた」という今枝監督、その期待にしっかりと応えた。

5番で勝利した面田。4ゲーム目も競り合いながら、最後まで強気のプレーを貫いた

青森山田に続く、男子史上2校目となる8連覇を達成した愛工大名電。来年は青森山田も成し遂げることができなかった9連覇を目指す。

「うれしいのが半分と悔しいのが半分。贅沢かもしれないですけど、最後は4番の菅沼が悔しい負け方をしたので、本人もよろこびが半分くらいかなと思います。

今オリンピックに出場している篠塚のようなスター選手はいないかもしれないけども、面田も去年より間違いなく力をつけていたし、持田も良い経験を積ませて頂きました。いぶし銀の杉浦もいるし、中学から良い選手も上がってくる。高校スポーツ界を盛り上げるべく、またみんなでトライしたいと思います。今までは世界を目指してやってきた中でのインターハイだったんですけど、もう一度高体連に属していることを受け止めて、一つ一つ協力し合いながらやっていきたいと思います」(今枝監督)

8連覇を達成した愛工大名電

惜しくも敗れた遊学館だが、準々決勝では前回大会で敗れた明豊に、準決勝では春の選抜で敗れた出雲北陵に勝利して、2017年以来となる準優勝。鈴木、薜、坂田、北口の3年生4人が中心となって戦い、愛工大名電にもあと一歩に迫った。

7年ぶりに決勝の舞台に立った遊学館

ベンチも選手も全力で試合に挑む姿は、会場を大いに沸かせた

関連する記事