WTTコンテンダーリマ(ペルー)と同時期の8月21〜25日にチェコで開催されたWTTフィーダー オロモウツ。中国の若手選手も多数出場する中、女子シングルスで橋本帆乃香(ミキハウス)が優勝を果たした。
〈女子シングルス〉
優勝:橋本帆乃香(ミキハウス)
準優勝:楊屹韻(中国)
3位:韓菲兒、朱思冰(ともに中国)
橋本は、初戦となった葉伊恬(チャイニーズタイペイ)との2回戦から準決勝まですべて3-0勝利と安定した勝ち上がりを見せて決勝に進出。決勝では、同じカット型の楊屹韻(中国)と対戦し、1ゲーム目の3-3で早速促進ルールが適用される接戦となった。
変化の効いたカットだけでなく、力強いドライブと長短のメリハリのついたツッツキを武器に楊屹韻を前後左右に大きく揺さぶった橋本が2ゲームを先制。3ゲーム目は楊屹韻の攻撃に押されてゲームを落とすも、4ゲーム目は中盤で突き放した橋本が10-5でマッチポイント。そこから10-9まで追い上げられたが、粘り強いカットで楊屹韻のミスを誘い、11-9で逃げ切り、優勝を決めた。
橋本は、佐藤瞳(ミキハウス)との女子ダブルスでも初戦から決勝まで失ゲームなしで勝ち上がるなど、圧倒的な強さを見せて優勝し、見事二冠に輝いた。
そのほか日本選手では、芝田沙季(ミキハウス)が小塩遥菜(トップおとめピンポンズ名古屋)、佐藤との同士討ちを制してベスト8。日本リーガーの井絢乃、枝廣瞳(ともに中国電力ライシス)も参戦し、ともに初戦を突破したが、井は2回戦で韓菲兒(中国)にストレートで敗戦。枝廣も準優勝の楊屹韻に1ゲームを奪うに留まり、上位進出はならなかった。
〈男子シングルス〉
優勝:向鵬(中国)
準優勝:曾蓓勛(中国)
3位:陳垣宇(中国)、ハウグ(ノルウェー)
男子シングルスは向鵬(中国)が第1シードとしての意地を見せ、決勝で曾蓓勛(中国)との同士討ちに完勝して優勝。向鵬は袁励岑との男子ダブルスでも優勝し、橋本と同じく今大会二冠を達成した。
また日本選手では松平賢二(協和キリン)、濵田一輝(早稲田大)が出場し、松平は2回戦で実力者のピスチェイ(スロバキア)を退けるも3回戦でハウグ(ノルウェー)に敗戦。濵田は1回戦で陳垣宇(中国)に善戦及ばず。しかし、二人でペアを組んで出場した男子ダブルスでは3位入賞と奮闘した。
なお、各種目の入賞者は下記のとおり
〈男子ダブルス〉
優勝:袁励岑/向鵬(中国)
準優勝:薛飛/曾蓓勛(中国)
3位:松平賢二/濵田一輝(協和キリン/早稲田大)、徐瑛彬/温瑞博(中国)
〈女子ダブルス〉
優勝:佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)
準優勝:朱思冰/楊屹韻(中国)
3位:韓菲兒/王暁彤、覃予萱/縱歌曼(ともに中国)
〈混合ダブルス〉
優勝:ピスチェイ/ククルコバ(スロバキア)
準優勝:薛飛/王暁彤(中国)
3位:向鵬/韓菲兒(中国)、曾子彧/葉伊恬(チャイニーズタイペイ)
写真提供:WTT
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