11月23〜27日にかけて、ポルトガルで開催されたWTTフィーダー ビラ・ノバ・デ・ガイア。年内最後のWTTとなった同大会に日本から男女7選手が出場し、女子シングルスで出澤杏佳(専修大)が優勝。男子シングルスでも、濵田一輝(早稲田大)が準優勝と日本選手の活躍が光る大会となった。
女子シングルスを制した出澤は、3回戦で37歳のベテラン、劉馨尹(チャイニーズタイペイ)とのフルゲームの接戦を乗り越えると、準々決勝では先週行われたWTTフィーダー デュッセルドルフⅡで敗戦を喫していた陳熠(中国)にストレート勝利で見事リベンジ。
続く準決勝では左腕のシャオ・マリア(スペイン)を3-0で下すと、決勝では安定性の高い両ハンドドライブと的確なコース取りを武器に勝ち上がった王暁彤(中国)と対戦。フルゲームにもつれ込む接戦となり、最終ゲームも一進一退となったが、勝負どころとなったラリーで出澤の前陣での攻めが光り、10-7から10-9に追い上げられるも最後は11-9で逃げ切った。
また、男子シングルス準優勝の濵田は、決勝で周啓豪(中国)と対戦。コートを広く使ったラリーの応酬や、渾身の回り込みドライブなど、好プレーも随所で光ったが、1-3で惜敗。しかし、3回戦では曽蓓勛(中国)、準々決勝では陳垣宇(中国)と、2022年世界ユースU19団体優勝メンバーを2連破しての決勝進出と、自信を深める大会となった。
なお、各種目の入賞者は下記のとおり
〈男子シングルス〉
優勝:周啓豪(中国)
準優勝:濵田一輝(早稲田大)
3位:陳垣宇、牛冠凱(ともに中国)
〈女子シングルス〉
優勝:出澤杏佳(専修大)
準優勝:王暁彤(中国)
3位:シャオ・マリア(スペイン)、范姝涵(中国)
〈男子ダブルス〉
優勝:周啓豪/薛飛(中国)
準優勝:孫聞/徐海東(中国)
3位:朴康賢/金民赫(韓国)、 タウバー/ベンタンコール(イスラエル/アルゼンチン)
〈女子ダブルス〉
優勝:韓菲児/陳熠(中国)
準優勝:崔孝珠/李多恩(韓国)
3位:楊屹韵/朱思冰(中国)、ソフィア・ジャン/ザリフ(スペイン/フランス)
〈混合ダブルス〉
優勝:薛飛/韓菲児(中国)
準優勝:陳垣宇/王暁彤(中国)
3位:ヴァルチ/グォ・ジャンシャン(スロバキア/アメリカ)、クビク/ククルコバ(ポーランド/スロバキア)
写真提供:WTT
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