4月14日に行われた、世界卓球ロンドン大会(団体戦)の男女日本代表の公開練習。前回の釜山大会では決勝の中国戦で陳夢を破るなど、エースとしての活躍を見せた早田ひなは、ひと際高い集中力で練習に取り組んでいた。
早田は公開練習後の囲み会見で、昨年末のWTTファイナルズが終わってからプレースタイルの変革に取り組んでいることを明かした。男子選手を中心に、プレーの動画も毎日のように見ているという。

公開練習でボールを打ち合う早田ひな
●早田ひなのコメント
「WTTファイナルズが終わってから、ここからロサンゼルス五輪まであと三年と考えると、このままではちょっと苦しいと感じました。攻撃がパターン化してきていたので、より柔軟に両ハンドで攻撃を仕掛けていく『スーパー攻撃型』を目指して、4カ月かけて軸ができてきている。
さらに女子ワールドカップが終わってからまた自分を見つめ直して、より攻撃的なプレーにしていくうえで残していくものといらないものを考え、残すものを利用するための戦術やパターンを考えています。ロンドン大会では、安定感は前回の釜山のほうがあるかもしれないけど、対中国を考えたら釜山よりも近い位置にいる。中国戦まで行けばチャンスはなくはないし、どこに出ても必ず1点取るという強い気持ちで、自分を鼓舞しながらチームの雰囲気も高めていきたい。
今は新しいチャレンジをしているから、わからないことがたくさんあるし、いろいろな人の試合を動画で見ていますね。自分が整っていないからこそ吸収できる。男子選手の試合を見るほうが多いかもしれません。根本的なパワーが違うけれど、少しでも近づけるようにしたい」(早田)

現状に満足することなく、両ハンドの「スーパー攻撃型」を目指すと語った
この4月に日本生命に入社し、早田の後輩になった面手凛は、団体・個人を通じて世界卓球初出場。2月の代表選考会を勝ち抜き、初の代表切符を手にした。
日本女子チームの中澤鋭監督は、「選考会でも優勝したし、若手の中でも実力がある選手。今大会もできれば出場させて、どこまで良いプレーができるか楽しみにしている」と語っている。囲み会見では初々しさものぞかせながら、率直な大会への思いを語った。

囲み会見では丁寧に質問に答えていた面手
●面手凛のコメント
「初めて世界卓球という大舞台に立つので、緊張するけれどすごく楽しみな気持ちでいっぱいです。先輩方もすごくやさしくて、明るいチームなのでその一員として頑張りたい。
今までは画面でしか見たことがなかった選手たちの試合が、目の前で見られるので学んでいきたい。自分が出場する機会があれば、特長であるバックハンドやラリーでの早さを伸び伸びと出していきたい。世界卓球では、2023年大会(個人戦)の早田ひな選手と王芸迪選手(中国)の試合が印象に残っています。早田さんには卓球についても技術的なことを聞くことが多いし、いろいろなことを教えてもらっています。
まだまだパワーが不足している部分があるので、最近はトレーニングも重視していて、週に2〜3回はやるようにしています。特に練習では今までにできなかった動きができるようになってきて、効果を実感しています」

バックハンドが強い面手。ラリー戦の強さではすでに国内のトップクラスだ

初の世界卓球団体戦に臨む中澤鋭監督。中国に対しては「WTTなどで勝つことは増えても、団体戦で勝つというのはなかなか難しい。それでも戦術や技術の精度をさらに高めていけば勝つチャンスは出てくる」と語った
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