埼玉県所沢市民体育館で行われた『2026年アジア選手権兼2027年世界選手権(個人戦)アジア大陸予選会男女日本選考会』の女子は、準決勝、決勝とフルゲームの接戦を制した長﨑美柚(木下グループ)が優勝し、アジア選手権の日本代表に内定した。
大会2日目の5月27日は準々決勝からスタート。早田ひな、赤江夏星、長﨑美柚、笹尾明日香の4人が準決勝に進むと、大本命の早田が赤江にストレート負けで準決勝で敗退。長﨑はゲームをリードしながらも笹尾の闘志と威力のある攻撃に追いつかれたが、最終ゲームの終盤で底力を見せて勝利。
決勝では勢いのある赤江に対して、長﨑は受け身になることなく攻撃を続ける。最終ゲームは赤江が「格下の私のほうが強気で行かなければいけないのに守りに入ってしまって、長﨑選手は強気で攻めてきた」と試合後に振り返ったように、長﨑は赤江の攻撃を正面で受け止めながら、質の高い両ハンドドライブで弾き返した。
「小さい頃から日本代表として活躍することを目標と夢にやってきていて、これまでたくさんの選考会に出場してきましたがこれが初めての優勝。ゆっくりですが、自分なりに階段を上ることができてきていると思うので、獲得した(アジア選手権の)出場権を大切にしていきたいです」と試合後の長﨑。
世界卓球ロンドン大会が終わり、卓球に対して考える時間をもうけていると話した長﨑。シーズンオフのない卓球で、国内外の試合が切れ目なく長く続く中で、「しっかりと練習に取り組める時間がつくれない」とも話した。アジア選手権は10月にウズベキスタンで開催される。同大会は2027年世界卓球(個人戦)の予選も兼ねている。リフレッシュした長﨑の活躍に期待したい。

長﨑は苦しみながらも最後まで攻撃の手を緩めなかった

優勝後に男子優勝の田中悠汰と写真に収まる長﨑
〈女子シングルス〉
◆準々決勝
早田ひな(日本生命) 10、7、10 髙森愛央(四天王寺高)
赤江夏星(日本生命) -11、7、2、10 木原美悠(トップおとめピンポンズ名古屋)
長﨑美柚(木下グループ) 6、8、-11、10 石田心美(石田卓球N⁺)
笹尾明日香(日本生命) 7、11、3 面田采巳(愛知工業大)
◆準決勝
赤江夏星 9、8、7 早田ひな
長﨑美柚 7、-8、7、-11、8 笹尾明日香
◆決勝
長﨑美柚 4、-17、11、-8、8 赤江夏星
2位の赤江は、準々決勝で木原に打ち勝ち、準決勝では早田という大きな山を初めて越えた。決勝では僅差で敗れて代表獲得はならなかったが、パワーとフィジカルを備えている選手だけに今大会の戦いが自信となって、さらに強くなっていくだろう。

準決勝で同じチームの先輩、早田を破った赤江

フィジカルとボールセンスの良さを合わせて、粘り強いプレーが光った赤江

早田ひなは、メンタル面を課題にあげた

昨日に横井咲桜、準々決勝で面田に勝ってベスト4の笹尾明日香

全日本学生チャンピオンの面田采己はベスト8

中学3年ながらベスト8の石田心美

木原美悠は赤江の猛攻に及ばず

縦回転系のサービスと威力のあるドライブで早田に挑んだ髙森愛央
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