卓球王国 2026年6月22日 発売
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What is O-KOKU? And Why? 14言語で世界に卓球の情報を発信

 

世界中で愛される「SUSHI」「MANGA」「MATCHA」のように、世界の卓球界において「O-KOKU」という言葉が、質の高い情報を意味する共通語になることを目指す

 

1997年1月、私たちは卓球専門誌『卓球王国』(当時の英語名:World Table Tennis)を創刊しました。当時、日本には一般の書店で買える卓球専門誌が10年以上も存在しない状況でした。卓球メーカーが発行する雑誌はありましたが、特定の用具や選手に偏らず、中立性を保った情報を発信することは簡単ではありませんでした。

『卓球王国』は創刊当初から、日本の卓球メーカー各社にもご協力いただきながら、あえて「日本卓球協会の公認機関誌」という形を取りませんでした。それは、協会の基本方針や代表選手の選考に対しても、時には建設的な批判ができる「独立した専門メディア」でありたかったからです。

それから約30年が経ちました。

私たちは世界選手権やオリンピックはもちろん、ドイツのブンデスリーガや中国の超級(スーパー)リーグなど、世界中の現場に足を運んできました。日本選手だけでなく、ヨーロッパや中国のトップ選手たちを深く取材し続けています。コロナ禍以降、紙のメディアは世界中で苦戦を強いられていますが、速報中心のネットニュースとは異なり、読者の記憶に深く残る「紙のクオリティ」は、今でも極めて貴重な価値を持っています。

創刊当初から、ドイツ、フランス、台湾、韓国などの友人たちから「現地語版を出してほしい」と何度も熱望されてきました。そして今、AIによる自動翻訳の精度が飛躍的に向上したことで、長年の夢だった『卓球王国』の多言語世界版「O-KOKU」をスタートする環境が整いました。

私たちは30年間にわたり、月刊誌だけでなく30冊を超える卓球専門書を刊行し、膨大な記事と写真のアーカイブを蓄積してきました。もし私たちが最初から手軽なネットメディアとしてスタートしていたら、現地に赴き、ハイクオリティな写真と深いインタビューを重ねるような「重厚なデータ」は蓄積できなかったでしょう。紙媒体のクオリティにこだわり続けたからこそ、この新しい「O-KOKU」にも最高峰のコンテンツを注ぎ込むことができるのです。

これほど濃密な卓球の情報を、日本語を含む14言語で発信していきます。 東アジアやヨーロッパはもちろんですが、今回「O-KOKU」では新たにインドネシア語、タイ語、ベトナム語を採用しました。これらの地域には、これまで十分な情報や記事に触れる機会がなかった卓球ファンが多く存在します。日本では当たり前となっている卓球の歴史、用具の開発情報、技術情報などを、東南アジアや西アジアのファンにも届けていきます。もちろん、本家「卓球王国」の中国のファンへ届けることも忘れません。

日本に特化した技術・用具・コラム・インタビューなどをサブスクリプション形式で提供する「卓球王国PLUS」に対し、内容は多少重複するものの、「O-KOKU」はまさにグローバルサイトと位置づけられます。すでにドイツや韓国の卓球ライターとも連携を進めており、彼らの原稿も順次掲載していく予定です。

これからは、私たちが持つ膨大なアーカイブと最新の情報を、新しいWebサイトで発信していきます。有料のサブスクリプション(定額制)サービスにふさわしい、どこよりも濃密な情報であると自負しています。

「O-KOKU」という名前は、雑誌名である『卓球王国(Takkyu O-KOKU)』の「王国(Kingdom)」に由来しています。世界中で愛される「SUSHI」「MANGA」「MATCHA」のように、世界の卓球界において「O-KOKU」という言葉が、質の高い情報を意味する共通語になることを目指しています。

かつて日本の卓球は、1950年代に黄金時代を迎え、世界から「卓球王国」と呼ばれていました。その後、その称号は中国へと移ります。私たちが1997年に雑誌を創刊した背景には、日本の卓球が低迷する中で「いつか日本が復活し、再びこの名にふさわしい時代を取り戻してほしい」という願いが込められていました。 

2010年代以降、日本には水谷隼、福原愛、石川佳純といったスーパースターが誕生し、絶対王者である中国の背中を捉えるまでに成長しました。そして今、卓球の「情報」という分野において、私たちのメディアが世界における真の王国(O-KOKU)を目指す時が来ました。

「O-KOKU」の立ち上げにあたり、スウェーデン人デザイナーのヴィルヘルム・フォン・プラーテン(Ville Von Patrel)氏と、エンジニアの小田卓志(おだ・たくじ)氏に心から感謝の意を表します。彼らの尽力がなければ、このプロジェクトは完成しませんでした。

私たちはこれから、毎日新鮮な記事を発信していきます。いずれ世界中に、共に卓球情報を発信する仲間が生まれ、この「O-KOKU」が世界中の卓球ファミリーにとってなくてはならない存在になることを願っています。