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Tリーグ

木下アビエル対TOP名古屋、女子初のビクトリーマッチに突入!!

 

木下アビエル神奈川 32 TOP名古屋
2勝0敗/勝ち点7 O勝2敗/勝ち点1

 

1 袁雪嬌 13-15 7-11 森薗美咲
森薗美月 鄭怡静
2 石川佳純 9-11 11-4 11-7 12-10 サマラ
3 袁雪嬌 7-11 11-6 11-4 9-11 11-6 野村萌
4 木原美悠 8-11 8-11 11-13 鄭怡静
5 袁雪嬌 11-2 鄭怡静

 
1200人を超える観客の中で行われた木下アビエル神奈川とTOP名古屋の戦いは、女子初となるビクトリーマッチ(延長戦)までもつれた接戦になった。

1番のダブルス。木下アビエルは前日とはペアを変えて、袁雪嬌と森薗美月のペア。TOP名古屋も鄭怡静と森薗美咲のペアリングで開幕戦と変えてきた。
1ゲーム目は点差が離れず一進一退の攻防が続いたが、終盤で森薗美咲のバックハンドが入り出し、TOP名古屋が先制。2ゲーム目はTOP名古屋ペアのコンビネーションがマッチし始めて、一気に押し切った。Tリーグでは固定したダブルスのペアリングが定まっているチームが少なく、即席ペアが多いが、鄭怡静と森薗美咲は試合をしながらそれぞれの特徴を引き出すなど、ナイスコンビネーションを見せた。
 
2番に登場したのは石川佳純とサマラのサウスポー対決になった。序盤、石川はサマラのよく切れたYGサービスからのパワフルな両ハンドドライブに押されたが、フォア前のYGサービスを動いてバックハンドでレシーブして対応するとペースをつかんだ。サマラからドライブの威力を軽減させることに成功すると、バックハンドでたたみかけるようなカウンターを連発。
石川は、競った場面ではこれまで見せなかった「巻き込みでのアップダウンサービス」を使い、サマラのレシーブミスを誘った。4ゲーム目は8-10とゲームポイントを奪われたが、そこからアップダウンサービスで2本続けてサービスエースを取り、そのまま試合を決めた。

3番は袁雪嬌対野村萌。前日に馮天薇にストレート勝ちしている実力者の袁雪嬌に対して、今夏のインターハイチャンピオンの野村は果敢に攻め込んだ。「対戦相手のことがわからなかったのと、出足は自分の動きが悪く苦戦した」と試合後に話した袁雪嬌だが、中国超級リーグで勝ち越すほどの力を持つ袁雪嬌を最終ゲームまで追いつめた野村の戦いは見事だった。

後がなくなったTOP名古屋だが、4番で鄭怡静が木原を3-0で下し、女子では初めてとなるビクトリーマッチに突入。ビクトリーマッチに入る前、会場は興奮と熱狂で大盛り上がり。
コートに現れたのは袁雪嬌と鄭怡静。木下アビエルは石川ではなく袁雪嬌を選んだが、これが見事に的中。袁雪嬌は切れのある両ハンドドライブを左右に打ちまくり、点差を一気に離すと、11-2という一方的な展開で鄭怡静を下した。

これで木下アビエルは負けなしの2連勝。TOP名古屋は勝機も見えただけに悔しい敗戦となった。

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