卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
Tリーグ

無念の敗戦、疲労のピークだったT.T彩たま

ホームスタジアムと言える埼玉・サイデン化学アリーナで、琉球アスティーダに0−4の敗戦を喫したT.T彩たま。トップのダブルスで、昨日の岡山リベッツ戦で勝利した黄鎮廷/吉村ペアが敗れたのも痛かったが、予想外だったのは2番鄭栄植の完敗だ。
試合後のミックスゾーンで、彩たまの坂本竜介監督は選手たちが疲労のピークにあったことを語った。
「明らかに一人ひとりのプレーが精細を欠いていた。今日は朝起きて選手たちの顔を見たときに、メンバーを変えようかと思ったくらいです。「疲れすぎじゃないの」という感じでしたね。鄭栄植も陳建安に対して、ビックリするくらいミスが多かった」(坂本監督)。
T.T彩たまの吉村真晴や鄭栄植、黄鎮廷は10月下旬にTリーグの開幕戦、続く名古屋でのセントラルの2試合を戦った直後、スウェーデンとオーストリアでのITTFワールドツアー2大会を転戦。日本に帰国後、休む間もなくTリーグ3試合を消化してきた。それが昨日の岡山リベッツとの、2時間49分の激戦で一気に吹き出してきた形だ。「昨日の疲れもありますが、やはり疲労の蓄積です。昨日なんて、黄鎮廷はご飯食べながら寝てましたから」(坂本監督)。

黄鎮廷は躍動的なフットワークを発揮できなかった


どんな試合でも全力を尽くし、真摯にプレーする選手が揃う彩たま。それだけに、積もり積もった疲労も大きなものがあったのだろう。「どういう状況であっても結果を出すのがプロ」と語った坂本監督だが、まだ焦りはない。「まだ二位ですし、ファイナルには二位以上に入れば進出できる。まだレギュラーシーズンの3分の1が終わっただけですから」。ホームでの悔しい敗戦ではあったが、ここからリスタートだ。

試合後のミックスゾーンでコメントする彩たまの坂本竜介監督

関連する記事