3月23〜24日の2日間で開催された中学選抜が終了。男子は昨年王者の野田学園が準々決勝で明豊に敗れる中、全中王者の愛工大名電が全試合ストレート勝利で2年ぶりの頂点に立った。
【男子団体 決勝】
〈愛工大名電 3-0 明徳義塾〉
◯月原 -9、10、7、6 長谷川
◯郡司 5、-7、10、5 栁本
◯高森/浅里 6、5、9 福永/青井
決勝の相手は全中3位の明徳義塾。1番の月原がバック異質の長谷川のボールに苦戦して1ゲームを先取されるも、徐々に長谷川の球質に対応すると2ゲーム目をジュースで奪う。その後も回り込んでのフォアハンドなど積極的に攻撃を仕掛け、3-1で勝利。同時に試合を行なっていた2番の郡司も実力者である栁本との打ち合いを制すると、愛工大名電が一気に優勝へと王手をかける。
同時進行で行われた 3、4番では、先に4番の立川が勝利し、チームの優勝が決定。小気味良いフォアハンドが特徴の西川に対し、バックでのストレート攻撃をうまく使いながらラリーで主導権を握った。
3番の髙森/浅里は抜群のコンビネーションを見せる。左ペンホルダーの髙森がレシーブから積極的にバックドライブを振ると、浅里も素早いフットワークからスピードのあるフォアドライブを連発。明徳義塾の福永/青井もなんとか食らいつき、3ゲーム目は競り合ったものの、名電ペアがストレートで勝利。無失点での完全優勝となった。
●真田浩二監督コメント
「一戦一戦、目の前の試合に気を引き締めて、自分たちがどのように戦うのかを考えていました。
(決勝を振り返って)オーダーは結構相談をして、予想した通りになった。オーダーが当たっているからこそ1ゲーム目が欲しいという思いがあったんですけど、1番の月原が1ゲーム目を失ったので、これでどうなるかわからないという感じでした。オーダーは当たっているけど、3、4、5番に出場する選手には0-2で回ってきても良いように準備してもらいました。
初日の予選リーグの1番にキャプテンの原井を起用して、この大会のスタートのチーム作りというのを彼にお願いした。どんな相手だろうと全力で声を出して、全力で戦ってチームの雰囲気作りをしてもらいたいなと思った。『お前しかいないよ』と言ったら、その通りに試合を作ってくれたのでこの結果につながったのかなと思います。
キャプテンは監督からの注文が多く、他の選手が言われないこともキャプテンは口うるさく言われることが多い中で、良いコミュニケーションを取れています。彼のおかげでみんなが『やることはしっかりやろう』と思えるようなチーム作りができています。
うれしいことには違いないんですけど、何よりも彼らの将来につながっているというのが自分にとってはうれしい。彼らもそう思っていると思うので、目の前の勝利というよりは将来につながる勝利であってほしいなと思います。
夏は優勝を目指してやっていきたいと思う。そのためには個々の力の成長が必要かなと感じます。自分のパターンに当てはまると強いけど、それに当てはまらなかったときに応用が利かないところがあるので、その辺は重点的に強化して夏に向かいたいなと思います」
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