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Tリーグ

【卓球】いよいよクライマックスのTリーグ4thシーズン。男子はT.T彩たまが初のプレーオフ進出!

 2021-2022シーズンTリーグ男子、残り1枚のプレーオフ切符をつかんだのはT.T彩たま。レギュラーシーズン残り2試合で迎えた今日の試合で、4シーズン目にして初のプレーオフ進出を決めた。

 

【2021-2022 ノジマ Tリーグ男子】

〈木下マイスター東京 3-1 岡山リベッツ〉

 大島祐哉/松島輝空 -6、-7 郝帥/田添響○

○及川瑞基 10、6、4 森薗政崇

○張本智和 10、10、4 郝帥

○松島輝空 9、-6、5、-7、9 吉村和弘

 

〈T.T彩たま 1-3 琉球アスティーダ〉

 上田仁/松平健太 -7、-10 有延大夢/宇田幸矢○

○篠塚大登 5、8、2 木造勇人

 丹羽孝希 -7、-6、-10 戸上隼輔○

 曽根 -8、-7、-5 吉村真晴○

 

 すでに木下マイスター東京がレギュラーシーズン1位でのプレーオフ進出を決める中、T.T彩たま、岡山リベッツ、琉球アスティーダのすべてがプレーオフ進出のチャンスを残し、各チーム今日、明日のレギュラーシーズン最終2試合がスタート。

 今日の試合前まで2位につけていた彩たまは4位の琉球との対戦だったが、2時間ほど早くスタートした木下マイスターvs.岡山の試合が彩たまの試合開始直前に終了。木下マイスターが3-1で勝利したことで、岡山はプレーオフ進出の可能性が潰えた。これにより、彩たまは今日の試合で1マッチを奪えば2位が確定。一方の琉球は今日、明日と4-0での連勝がプレーオフ進出の絶対条件となった。

 1番のダブルスはやや硬さの見える彩たまの上田/松平に対し、琉球の有延/宇田は思い切りの良いプレーを見せて1ゲームを先行。2ゲーム目は上田/松平がゲームポイントを握るも、最後まで積極的なプレーを貫いた有延/宇田が逆転し、まずは琉球が先制点をあげる。

 ベテラン2人のペアが敗れ、嫌な流れの彩たまだったが、その流れを断ち切ったのは18歳の篠塚。木造との左腕対決では、随所に思い切りの良いプレーを見せてストレートで快勝。この勝利で彩たまが念願のプレーオフ進出を決めた。

愛工大名電の先輩・木造をストレートで破った篠塚

プレーオフ進出を決めた18歳をベンチが笑顔で迎える

1マッチも落とせない琉球はダブルスで会心のスタートも、プレーオフを逃す

 

 プレーオフ進出がなくなった琉球だが、最後まで魅せる。試合後に琉球・張監督が「今シーズン、ベストメンバーが揃ったのは今日が2試合目」と語ったが、3番で全日本優勝後初めてのTリーグ出場となった戸上が丹羽をパワーで圧倒。さらに4番でもサービス、攻守の切替に冴えを見せた吉村が成長を見せる曽根を完封し、琉球が3-1で勝利。プレーオフ進出を逃した琉球だが、昨シーズン王者の意地を見せた。

全日本王者として堂々たるプレーを見せた戸上

吉村は多彩な得点パターンで曽根を翻弄

 

 彩たまの坂本監督は就任4シーズン目で初のプレーオフ進出。しかし、試合後の会見では「正直、もっとうれしいのかと思っていたけど…」と語った。

 「正直もっとうれしいのかなと思っていたけど、うれしいというよりは今日、明日の試合をどう勝つかという気持ちになった。あまり感極まる感じはなくて、良い形でファイナルに臨みたい、優勝したいという気持ちが強い。

 プレーオフ進出の条件はぼくが伝えなくても、みんな計算していたと思う。プレーオフがかかった試合で、向こう(木下マイスターvs.岡山)とタイムラグもあって、やりづらさ、動揺もある中でスタートしてしまった。その中で、篠塚が素晴らしい試合をしてくれてプレーオフを決められたのは大きかった。

 3月、4月から週5、6日みんなで一緒に練習してきて、個人個人の役割分担ができて、それぞれの持ち場で強くなってくれた。曽根、篠塚の伸びがすごく大きくて、それに感化されて他の選手も負けてられないと強くなっていった。(初のプレーオフ進出は)時間をかけて強化してきた結果だと思う」(坂本監督)

敗れはしたが、プレーオフ進出を決めた彩たま。ホームのファンの声援に応える

 敗れた琉球の張監督だが試合後は「プレーオフ、良い試合期待してます」と彩たま、そして木下マイスターにエール。今シーズンは国際大会、それにともなう帰国後の隔離、故障などでベストメンバーがなかなか揃わず。後半戦で巻き返すも、やはり開幕でのつまずき、前半の苦戦が最後まで響いたと反省を述べた。

 「すごくプレッシャーのかかる中でよく戦ってくれました。みんな自分の立場、状況はわかっている。昨日の夜のミーティングでも話したけど4-0で勝たないといけないし、そのためのオーダーを組んだ。

 今シーズンは前半戦が反省ですね。自分たちも言い訳はしたくない。選手一人一人は頑張っているけど、あと少し届かない部分もあった。これが現実なので、来シーズンどうするかは考えないといけない」(張監督)

 レギュラーシーズンも残すは明日の試合のみ。明日は東京・アリーナ立川立飛で男子の木下マイスター東京vs.琉球アスティーダ、女子の木下アビエル神奈川vs.九州アスティーダの2試合、埼玉・朝霞市立総合体育館で男子のT.T彩たまvs.岡山リベッツ、大阪・池田市五月山体育館で女子の日本生命レッドエルフvs.日本ペイントマレッツの対戦となっている。

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