百十四銀行 前期日本リーグ香川大会は最終日を迎え、男子1部は愛知工業大が6勝1敗で実業団チームを抑えて優勝。昨年11月の後期北海道大会に続いて連覇を飾った。
【男子1部の最終順位】
1位:愛知工業大学(6勝1敗)
2位:シチズン時計(5勝2敗)
3位:協和キリン(5勝2敗)
4位:クローバー歯科カスピッズ(4勝3敗)
5位:日鉄物流ブレイザーズ(4勝3敗)
6位:リコー(2勝5敗)
7位:明治大学(2勝5敗)
8位:朝日大学(0勝7敗)
愛知工業大は5勝0敗で迎えた最終日の第1戦でシチズン時計に勝って6勝をあげると、最終戦を待たずに優勝を決めた。最終戦は協和キリンの執念の粘りの前に2‐3で敗れたが、エースの谷垣がここまでシングルスで20連勝し、萩原と組んだダブルスでも今大会で4勝をあげるなど連覇に貢献した。谷垣は最終戦の協和キリンで宮川にゲームオールで敗れてシングルスの連勝が「20」で止まったが、レベルの高い日本リーグの中で圧倒的な強さを見せた。
単複で大活躍の谷垣
谷垣/萩原のダブルスも安定した強さを見せた
最優秀選手賞を手にした鈴木はシングルスで6勝0敗と負けなしで今大会を終えた。谷垣とともにチームを引っ張ったが、競り合いで負けない強さが光った。
前半のシングルスに抜擢されて6戦全勝の鈴木
森本監督の優勝後のインタビュー
「前回の後期に続いてうまくいきすぎというか、ちょっとびっくりしています。(大会を振り返ると)クローバー歯科カスピッズ、シズン時計は、前半で0対2になってもおかしくありませんでしたが、その苦しいところをなんとか踏ん張れたことが大きかったと思います。
ホームマッチとアウエーマッチの2試合は篠塚が出ましたが、篠塚がいると「チームが勝つでしょ」みたいな雰囲気が出てしまう面があったと思いますが、(高松に来てからは)篠塚がいない分、一人ひとりが頑張らなきゃいけないと思うので、そういう面では良かったですね。
大学生チームとして日本リーグに出場することは大きな意義があって、選手たちにとって学びの場になります。就職活動の面ももちろんありますが、社会人の選手のガッツだったり、会社の方たちが応援する中で最後まで頑張る姿勢などは、うちの学生たちにとって見習うところがあると思ってます」
2位は5勝2敗のシチズン時計。5勝のうちのクライマックスは長年のライバルである協和キリンとの一戦。両チームとも譲らずにラストまでもつれ、左腕の上村がパワフルなフォアドライブで松平を一蹴し、粘る協和キリンを振り切った。
愛知工業大戦でも淺津/阿部のダブルスが谷垣/萩原に土をつけるなどチーム一丸となった今大会を戦い抜いた。
シチズン時計の淺津(左)と阿部のダブルス
ベテランとしてチーム精神的支柱となった上村
3位の協和キリンは7試合中で5試合がラストまでもつれる接戦になったが、そのうち4試合で勝つなど勝負強さを見せた。最終戦の愛知工業大戦では1番で宮川が谷垣を破ったが、2番とダブルスで落として1‐2とあとがなくなる。同時にスタートした4番と5番は先に4番の松平が萩原を下すと、5番は愛知工業大OBの田原が最終ゲームで坂井にマッチポイントを握られたが意地の両ハンドドライブで追いついて逆転勝ち。先輩としての面目を保ち、チームにも勝利をもたらした。
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