注目の好カードとなったドイツ対韓国は、ドイツがラストまでもつれた末に勝利。銀メダルを獲得した前回のリオ五輪に続いての準決勝進出を決めた。
●女子準々決勝
【ドイツ 3-2 韓国】
P.ゾルヤ/シャン・シャオナ 9、-8、6、-6、-3 申裕斌/田志希○
○ハン・イン 3、3、8 崔孝珠
P.ゾルヤ -6、-11、-3 田志希○
○ハン・イン 6、-10、6、9 申裕斌
○シャン・シャオナ 8、6、9 崔孝珠
韓国はダブルスを1回戦のポーランド戦で起用した申裕斌/崔孝珠から申裕斌/田志希にスイッチ。その申裕斌/田志希が逆転でヨーロッパ王者であるドイツペアを下して、まずは韓国が先制点をあげる。ダブルスを落としたドイツだが、2番ではハン・インが崔孝珠をシャットアウト。カットを打ち抜くパワーはない崔孝珠を変化と攻撃で翻弄し、ハン・インがストレートで勝利し、1-1で3番につなげた。
3番のサウスポー対決はバック対バックを軸にした展開になるも、P.ゾルヤのフォアへの揺さぶりに対応して攻め切った田志希に軍配。韓国がベスト4進出に王手をかけたが、再びハン・インが韓国に待ったをかける。申裕斌に1ゲームを奪われたが、カットから前に飛び込んでの攻撃で終始試合を優位に運び、ラストのシャン・シャオナへとつないだ。
重圧からか動きの硬い崔孝珠に対し、シャン・シャオナは持ち前のテクニックを存分に発揮。投げ上げサービスに巧みな台上、緩急をつけたショートで揺さぶってストレートで崔孝珠を完封。勝利を決めるとベンチを飛び出したチームメイトに祝福され、うれし涙を見せた。
韓国はハン・インに勝ったことのない田志希をエース対決から回避させるオーダーで挑んだが、結果は敗戦。試合後に田志希は「私がダブルスに出場したことで、チームメイトにかかるプレッシャーも大きくなってしまった。メダルを目指していたので非常に残念です」と悔やんだ。
ドイツの準決勝の相手は14時30分から開始の中国対シンガポールの勝者となっている。
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