本日、7月12日の朝10時から、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターでパリ五輪・卓球競技日本代表選手の公開練習が行われ、120名を越すメディアが詰めかけた。
男子代表の3名では、長期遠征の疲れも見せずに絶好調の張本智和(智和企画)の動きが目立ち、戸上隼輔(井村屋グループ)と篠塚大登(愛知工業大)はマイペースの調整だった。
「3種目のメダルが目標。混合ダブルスでしっかり獲って、最後の団体までやり切りたい」
●張本智和のコメント
「最後のWTTの2戦は中国のトップ選手やトップシードの選手は出ていませんでしたが、林高遠や台湾の選手にも勝てたので自信になりました。混合ダブルスも洗練されてきていて、メダルを獲る可能性もあると思います。
今回、みんなが同年代で3種目に出るので、日本の中心としてひとつでも多くのメダルを狙っていきたい。プレッシャーがあることは嫌ではない。前回のようにプレッシャーに押しつぶされることなく、(プレッシャーを)力に変えていきたい。
3種目のメダルが目標。色はわからないけど、混合ダブルスでしっかり獲って、最後の団体までやり切りたい。
混合はWTTのリオからバンコクまで5連戦で、リオが終わった時点ではあきらめかけていたけど、早田さんとのコミュニケーションを増やしたり、練習を増やし、そこから韓国ペア(林鐘勲/申裕斌)に2回勝てたのがターニングポイントだった。第2シードをとれたことは100点ですが、本番では頑張らなければいけない。早田さんはダブルスのキャリアはぼくよりもあるし、つなぎもうまい、男子選手に決めさせてくれる細かい部分もうまい選手です。
妹(美和)は妹で、ぼくはぼく。人の心配するような余裕はない。終わったときにお互いに喜びあえたらいいですね」
「オリンピックでメダルをかけている姿を見てもらいたい」
●戸上隼輔のコメント
「直近の2大会はダブルスでフランスペアに負けて悔しかったけど、この事前合宿でダブルスの練習を獲り入れていきたい。たくさんWTTの大会があってオリンピックに目を向けられなかったけど、ぼくは少し早くWTTを離脱して、パリに目を向けて調整に入りました。
たくさんの国を転々としていて、たくさんの試合がある中で、バンコクとチュニジアを棄権して、オリンピックに120%の状態で向かいたかった。
ぼくの長所は攻撃力なので、前陣、中陣から強打を打つという持ち味、そこのミスを減らす。先手を取れなかった時に試合の展開が悪くなるので、細かい技術の精度を高めていきたい。世界ランキングが上がることで、追われる立場を感じることはありますが、自分の良さは誰に対しても真っ向勝負をすることなので、あまり世界ランキングは意識しないで戦いたいですね。
オリンピックでメダルをかけている姿を見てもらいたい。プレーでは自分の卓球のかっこよさを見てもらいたい」
「今は焦りもなく、やれることをやっていきたいです」
●篠塚大登のコメント
「多くの大会に出場してきて、最後のほうに調子も出てきて、モーレゴード選手(スウェーデン)に勝つこともできた。自分から決める、自分から攻めるボールが出てきました。
ダブルスは直近の2大会でフランスペアに負けていて、長いラリーでのパワーで押される展開だったので、打ち負けない、1球目から強いボールを打っていきたい。戸上さんはどこからでも強いボールを打てるので、相手にプレッシャーを与えるのが自分の役目。話し合いながらもっと良いダブルスを作っていきたい。
戸上さんはぼくにプロレスの話をしてくれるんですが、全く意味がわからないので(笑)、ぼくは聞いているだけです。
良いところまでいくけど勝ちきれない試合が多く、これから本番まで最後の一本、自分で決める力をつけていきたい。(オリンピックを前に)今は焦りもなく、やれることをやっていきたいですね」
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