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世界卓球2025

ポルカノバ/スッチが歓喜の決勝進出。篠塚/戸上の決勝の相手は高承睿/林昀儒

●女子ダブルス準決勝
ポルカノバ/スッチ(オーストリア/ルーマニア) 5、ー8、8、ー9、9 申裕斌/柳韓娜(韓国)

女子ダブルス準決勝、国際ペアのポルカノバ/スッチが準々決勝で木原/張本ペアを下した申裕斌/柳韓娜にゲームオール11ー9で歓喜の勝利。
昨年のヨーロッパ選手権では女子シングルス決勝を戦ったふたりだが、国際ペアとは思えないほど息はピッタリ。打球点が高く、直線的なボールを打ち込む左腕のポルカノバと、弧線の高い両ハンドドライブを自在なコースに打ち分けるスッチの相性は抜群だ。勝利の瞬間、スッチは何度も歓喜のジャンプを見せた。

決勝進出を決め、歓喜のジャンプを見せたスッチ(右)

申裕斌(右)/柳韓娜は僅差で敗れて3位

●男子ダブルス準決勝
高承睿/林昀儒(チャイニーズタイペイ) 8、7、ー9、10 A.ルブラン/F.ルブラン(フランス)

タイムテーブルから2時間近く遅れてスタートした、大会8日目の最終試合、男子ダブルス準決勝は高承睿/林昀儒がルブラン兄弟ペアに競り勝った。非常に足がよく動き、ラリー戦でミスが少なかったタイペイペア。特に高承睿は中・後陣で動き回り、弧線の低いフォアドライブを連発して林昀儒をアシスト。ラリーに強いルブラン兄弟ペアに、ラリーで勝ってみせた。

男子ダブルス準決勝に2ペアが勝ち残る大健闘を見せたフランスだが、ドール/ブラッソーがドールの左ひざの故障で棄権し、ルブラン兄弟ペアも惜敗。男子ダブルス決勝で、昨年のWTTファイナルズ福岡の男子ダブルス決勝で熱戦を展開した篠塚/戸上との再戦も見てみたかったが……。しかし、フランス勢の銅メダル2枚は立派な成績。会場にもフランスのメディアが例年より多く取材に来ており、卓球への追い風を感じさせる。

弟・フェリックス(手前)と兄・アレクシスのルブラン兄弟ペア、決勝進出はならず

高承睿(手前)/林昀儒が決勝進出。林昀儒、なんだか「ヒーロー感」があります

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