アジア競技大会の開幕に向けての準備が順調に進んでいる。
9月19日に開会式が行われ、卓球競技は翌20日にスタートを切る。今大会では全43競技が実施されるが、卓球の舞台となるのは愛知県豊田市の「スカイホール豊田」だ。ここは昨年・今年の全日本選手権(ダブルス種目)でも使用された馴染みのある会場であり、10月16日からはアジアパラ競技大会の開会式(10月18日)に先駆けて行われるパラ卓球も同会場で開催される。
2年に一度の「アジア選手権」がアジア卓球連合(ATTU)の主催であるのに対し、この「アジア競技大会」はアジア・オリンピック評議会(OCA)が主催する。つまり各国のオリンピック委員会が心血を注ぐ、まさに“アジアのオリンピック”だ。大会組織委員会の卓球チームは、全日本選手権の時からも、本番に向けた課題の洗い出しとシミュレーションを重ねてきた。
卓球・パラ卓球のベニュー・ジェネラル・マネージャー(会場運営責任者)を務める阿垣一大氏は、運営の規模と展望について次のように語る。
「スタッフはボランティアを含め、200~300人規模になるでしょう。競技エリアを直接担当する運営チームは20名弱ほどです。観客席は約2500席を予定しており、アジア競技大会を“最も深く楽しむ”ためのホスピタリティ観戦プランも用意しています。大会の成功をイメージし、心をひとつにして準備を進めていきます」
昨今のWTT(ワールドテーブルテニス)では、「飯圏(ファンチュアン)」と呼ばれる熱狂的なファングループが大挙して訪れる光景が定着している。組織委員会としても、アジア各地からの熱心なファンの来場を心より歓迎する一方で、選手がプレーにのみ集中できるよう、選手サイドに立った徹底したセキュリティ対策を講じることは、極めて重要なミッションとなるだろう。世界最強を誇る中国と、それを追う日本。この宿命の対決は、ファンにとって見逃せないカードだ。
スカイホール豊田の卓球チケットは、その注目度を反映してMix決勝A席が15,000円に設定されるなど、全競技の中でも高額な部類に入る。地元愛知、そして全国の卓球ファンによる熱い声援が期待される。
自身も現役の一般選手として活動し、アジア競技大会およびアジアパラ競技大会の卓球競技スポーツマネージャーを務めるジェームス・サジュ氏は、大会への情熱を次のように語った。 「私は2014年の世界選手権東京大会以降、多くの主要大会を目の当たりにし、東京2020大会では競技運営をサポートしてきました。私自身、卓球への強いパッションがあります。担当者としてこのアジア競技大会を最高の舞台にしたい。そのためにスタッフも一丸となって頑張っています」
開催まで5カ月を切った。アジア最大級のスポーツイベントの成功に向け、現地では着々と準備が進む。2028年ロサンゼルス五輪の前哨戦とも目される今大会。愛知・名古屋の地が、かつてない熱狂に包まれる日は近い。
*写真は大会組織委員会の卓球チームのみなさん
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