ノジマTリーグ2025−2026シーズンプレーオフ、女子セミファイナルが3月21日(土)に東洋大学赤羽台キャンパス HELSPO HUB-3アリーナで行われた。
セミファイナルに進出したのはレギュラーシーズン2位の木下アビエル神奈川(KA神奈川)と同3位の日本ペイントマレッツ(ニッペM)。両チームのレギュラーシーズンの対戦成績は3勝2敗でKA神奈川がリードしていたが、拮抗した内容が多く、このセミファイナルでの戦いも接戦が予想された。
しかし、結果はKA神奈川が3-0の完全勝利。「2日前から練習を始めた」という平野美宇/鄭怡静が第1マッチを奪うと、第2マッチではエースの張本美和が佐藤瞳の攻撃に苦戦しながらも我慢のプレーを貫いてフルゲームの末に勝利。第3マッチでは、A.ディアスが横井咲桜とのパワーヒッター対決を制して勝利。日本生命レッドエルフが待ち構えるファイナルへと駒を進めた。
【女子セミファイナル】
木下アビエル神奈川 3-0 日本ペイントマレッツ
平野美宇/鄭怡静 6、12 大藤沙月/青木咲智
張本美和 9、−4、−5、8、8 佐藤瞳
A.ディアス 10、−10、8、10 横井咲桜
平野美宇 ―――― 大藤沙月
Tリーグの試合方式において、要(かなめ)となる第1マッチのダブルス。KA神奈川はこの試合で初めてペアを組んだという平野/鄭怡静がラリー戦での強さを見せて1ゲーム目を奪うと、2ゲーム目は6−10のビハインドから「凡ミスがなくなれば追いつけると思っていた」(平野)と、気迫のこもったプレーで逆転。貴重な先取点を奪った。

KA神奈川に貴重な先制点をもたらした平野(左)/鄭怡静。組んでまだ3日目とは思えないほど、息の合ったプレーを見せた
第2マッチは張本美和と佐藤瞳が対戦。張本は両ハンドドライブの緩急とツッツキを入れた丁寧なカット攻略で1ゲーム目を奪ったが、2ゲーム目からは佐藤がカットの打球点を上げ、積極的に攻撃を交ぜて張本のミスを誘い、2、3ゲームを連取。

守備範囲の広いカットのみならず、随所で攻撃も冴えた佐藤
4ゲーム目を張本が奪い、試合は最終ゲームに突入。出だしで佐藤が攻撃で勝負をかけるもミスが続き張本にリードを許すと、最後まで我慢強いプレーを続けた張本が11−8で勝利。KA神奈川が2-0と勝利に王手をかけた。

「卓球は技術だけで勝負するものではない」と試合後に語った張本。メンタル面の安定が、勝負どころでのプレーを支えた
KA神奈川のアドバンテージにより、事前にニッペMのオーダーが開示された第3マッチ。ニッペM・横井咲桜に対し、KA神奈川は「カットマンは苦手だけど、両面裏ソフトの攻撃型は大好き」(王子監督)と語るA.ディアスを当てにいった。
A.ディアスはバックへのロングサービスを軸に要所でフォア前へ巻き込みサービスを出すなど、工夫したサービスと配球で横井を崩すと、バック対バックのラリーでは先にストレートを突いて得点を重ねる。
対する横井も辛抱強く戦ってなんとか食らいついていくも、要所でA.ディアスがストレートへのバックプッシュやカットブロックと多彩なテクニックを織り交ぜてチャンスを作り、最後まで積極的なプレーを見せて勝利。決勝点を挙げた。

チームの勝利を決め、笑顔でチームメイトとハイタッチするA.ディアス。多彩なテクニックで観客を魅了した
●KA神奈川の王子嘉樹監督コメント
「ダブルスは長﨑と平野で考えていましたが、コンディションを考えて鄭怡静を起用しました。初めてのペアで、2日前からの練習でしたがよく勝ってくれたと思います。相手は強いチームなのでストレートで勝てるとは思っていませんでしたが、大勢の方の声援で勝つことができました。まだファイナルがありますので、応援よろしくお願いいたします」

KA神奈川の王子監督
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