●WTTコンテンダー・クロアチア 女子シングルス決勝
平野美宇(日本) -4、9、-6、7、-7、12、6 孫穎莎(中国)
クロアチアの首都、ザグレブで開催されていたWTTコンテンダーの女子シングルスで、平野美宇(木下グループ)が準々決勝、準決勝、決勝と3試合続けて中国選手に勝ち、優勝を遂げた。
平野は準々決勝で劉瑋珊(中国)を3-1で下すと、準決勝では中国若手のホープである蒯曼(中国)に同じく3-1で勝利して決勝へ。決勝では世界女王の孫穎莎(中国)と対した。
世界一の両ハンド攻撃を誇る孫穎莎に対して、平野は台上のストップと速いツッツキで孫穎莎の攻撃を封じる。特にストップは打球点を使い分けて孫穎莎のタイミングをうまく外すなど台上で上回った。
平野はサービスの配分も光った。巻き込みサービスに加えて、試合の後半からはボールを高めに投げ上げた順回転の横回転とナックルを混ぜたサービスを使い、最終ゲームではそのサービスで孫穎莎からサービスエースを奪った。
バック対バックの展開になっても平野は緩急をつけて孫穎莎のミスを誘うなど、「対孫穎莎の戦術」をしっかりと考えて臨み、それを最後まで貫き通す精神力の強さを見せた。
なお、孫穎莎が外国人選手に敗れたのは、2019年10月のワールドツアー・スウェーデンオープン以来、実に4年ぶり。この時に孫穎莎に勝ったのは伊藤美誠(スターツ)だった。
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