『2023中国卓球クラブ超級リーグ』の女子第1ステージに出場したのは6チーム。6チーム中4チームが第2ステージに進出できるが、3〜5位の3チームが2勝3敗で並び、5位の龍江惠民保が第2ステージに進めなかった。6チームの順位は下記のとおり。
★2023中国卓球クラブ超級リーグ・女子第1ステージ結果 ※カッコ内は登録メンバー
1位 山東魯能(山東省) 5勝0敗
[王曼昱・陳幸同・銭天一・范思琦]
2位 深圳大学(深圳市) 4勝1敗
[孫穎莎・陳夢・蒯曼・楊惠菁]
3位 上海龍騰(上海市) 2勝3敗
[張瑞・孫銘陽・劉煒珊・何卓佳・陳熠・楊屹韻]
4位 華東理工大学(上海市) 2勝3敗
[王芸迪・李雅可・王暁彤・秦暁策・趙尚]
↑↑↑ 上位4チームは第2ステージに進出 ↑↑↑
5位 龍江惠民保(黒龍江省) 2勝3敗
[劉詩雯・呉洋晨・斉菲・郭雨涵・臧小桐]
6位 成都高新若水居(四川省) 0勝5敗
[郭艶・袁媛・冷雨桐]
女子の超級リーグは近年、メンバーの入れ替わりはありながらも山東魯能と深圳大学の「2強時代」となっている。選手の顔ぶれを見ても、昨年の世界選手権団体戦・成都大会の代表メンバーをふたりずつ揃えた山東(王曼昱・陳幸同)と深圳(孫穎莎・陳夢)が選手層の厚さで他を圧倒している。
山東魯能と深圳大学の全勝対決は、最終日の7月20日に行われた(詳細なスコアは下記に掲載)。トップの銭天一/陳幸同のダブルスが競り勝ち、2番で王曼昱が孫穎莎とのエース対決を制した山東魯能。3番・陳幸同も陳夢をゲームカウント2−0とリードして完勝ペースだったが、ここから陳夢に逆転を許し、さらに4番・王曼昱も蒯曼に逆転負けを喫す。
5番ラストでは銭天一が孫穎莎に2ゲームを先取され、逆に敗戦の瀬戸際まで追い込まれた山東魯能だが、なんとここから銭天一が3ゲーム連取で大逆転。4ゲーム目は10−7のゲームポイントから一度は逆転を許したが、ここを13−11で乗り切ると、最終ゲームは7−1までリードを広げて勝利した。
2位の深圳大学は、孫穎莎が第4戦の上海龍騰戦でまさかの単複2失点。そして最終戦の山東魯能戦でもまさかの単2敗を喫し、第1ステージは2位にあまんじた。第2ステージでリベンジを果たしたいところだ。ちなみに第2ステージは年末に行われる予定だが、先日12月15〜17日に名古屋での開催が発表された『WTT女子ファイナルズ2023』をはじめ、大会が目白押し。第2ステージは日程・開催地ともまだ未定とのことだ。
また、今季の超級リーグ男女の出場メンバーを見ていると、すでに国家チームを引退した選手や、国際大会には出場しない選手も数多く参戦している。男子の許昕、周雨、閻安、馬特、女子の劉詩雯などだ。中国選手の現役生活のひとつの区切りとなるのが4年に1度の全中国運動会だが、許昕は2025年の全中国運動会に出場する意思を表明しており、来季も超級リーグでプレーする可能性が高い。一方、劉詩雯は2021年の全中国運動会時に「おそらくこれが最後の大会」と発言しており、来季以降のプレーについては不透明だ。今季でそのプレーが見納めになる可能性もある。
★主な対戦のスコア
〈山東魯能 3−2 深圳大学〉
◯銭天一/陳幸同 7、7、−8、−7、9 蒯曼/陳夢
◯王曼昱 9、9、−10、9 孫穎莎
陳幸同 8、10、−5、−6、−8 陳夢◯
王曼昱 4、−9、6、−7、−7 蒯曼◯
◯銭天一 −8、−5、7、11、5 孫穎莎
〈山東魯能 3−1 上海龍騰〉
銭天一/陳幸同 −10、−8、−9 孫銘陽/陳熠◯
◯王曼昱 9、7、5 楊屹韻
◯陳幸同 −6、4、9、8 陳熠
◯王曼昱 5、8、5 孫銘陽
〈深圳大学 3−1 上海龍騰〉
蒯曼/孫穎莎 6、−6、−9、−7 何卓佳/劉煒珊◯
◯陳夢 −7、9、5、5 陳熠
孫穎莎 8、−7、−9、−6 劉煒珊◯
◯陳夢 5、7、9 何卓佳
◯蒯曼 9、10、−7、8 陳熠
〈龍江惠民保 3−1 華東理工大学〉
呉洋晨/劉詩雯 −5、−5、−7 王暁彤/李雅可◯
◯郭雨涵 −7、8、4、−6、6 王芸迪
◯劉詩雯 −9、4、8、11 李雅可
◯郭雨涵 4、−9、9、−4、7 王暁彤
※写真提供:月刊『ピンパン世界』(中国)
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