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Tリーグ

プレーオフを占う大一番、岡山が彩たまを3−1で制す!

岡山リベッツ 3-1 T.T彩たま
11勝8敗 8勝10敗
1 上田仁 14-12 15-13 鄭栄植
森薗政崇 平野友樹
2 吉村和弘 11-4 5-11 13-11 6-11 11-7 黄鎮廷
3 李尚洙 8-11 8-11 6-11 鄭栄植
4 林昀儒 11-6 11-4 11-7 アポロニア
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男子のプレーオフ進出を占う、2位の岡山リベッツと3位のT.T彩たまの大一番は、勢いの差を見せた岡山が3−1で勝利!
試合前から、両チームのオーダーの読み合いになったこの一戦。彩たまの坂本竜介監督が「オーダーとしては申し分ないオーダー」と語ったように、2番黄鎮廷対吉村和弘は、前回の対戦では黄鎮廷が3−1で勝利。3番鄭栄植対李尚洙も鄭栄植のほうが分が良く、李尚洙にきっちり鄭栄植を当てられたのは、彩たまとしては大きかった。一方で、岡山は4番林昀儒でアポロニアをつかまえた。「アポロニアは吉村には分が良く、林昀儒には分が悪い。彩たまさんはこちらの4番に吉村が出ると読んでくると思ったので、2番吉村・4番林昀儒というオーダーにしました」(白神監督)。
彩たまとしては、惜しまれるのは1番のダブルス。鄭栄植/平野ペアが1ゲーム目10−8、2ゲーム目8−4と押し気味に試合を進め、勝利に肉薄したのだが、「Tリーグ最強ペア」の上田/森薗は最後の一本を許さず。「前半は調子が良かったので、勝負所で思い切っていこうとしてミスしたのが敗因だった。最後は相手のほうが1本多く返してきた」(平野)。

優勢に試合を進めた鄭栄植(右)/平野だが、あと1本が遠かった


「森薗と組むようになってから、普段の行動をなるべくともにするようにしているし、コミュニケーションもしっかり取るようにしている」と試合後の上田。「ぼくの仕事はまず第一に1番のダブルスで勝って、後ろのチームメイトをプレーしやすくすること」という森薗との信頼関係、両選手の意識の高さが、競った場面で崩れない強さを生む。これでダブルスは15勝2敗と、まさに岡山リベッツの「心臓」だ。

これで通算15勝2敗、上田(左)/森薗は今日も勝利


そして大きく勝敗を分ける一戦になったのが、2番黄鎮廷対吉村和弘。吉村は叩き潰すような一撃のチキータとバックドライブを相手が警戒すると、すかさずストップで前に寄せ、ミスを誘う。硬軟織り交ぜた得点術は素晴らしかった。両者の強打とテクニックがぶつかり合い、見応え十分の熱戦を吉村が制し、岡山が勝利に王手をかけた。

前回1−3で敗れた黄鎮廷に、見事リベンジを果たした吉村和弘


苦しい試合展開の彩たまだが、ここで一矢を報いたのが鄭栄植。誰もが手こずる李尚洙のロングサービスを正確にレシーブし、締め付け合うようなバック対バックのラリー戦で最後の一本をねじ込む。「李尚洙先輩とは、韓国でいつも試合がたくさんあるから、私も李尚洙先輩も作戦がみんなわかる。お互いに自信持って試合をして、勝てたから良かったです」。ストレートで勝利した鄭栄植は試合後、日本語でミックスゾーンでの取材に応えた。

抜群の打たれ強さを見せた鄭栄植


鄭栄植の勝利から反撃に転じ、なんとかビクトリーマッチに持ち込みたい彩たま。しかし、その前に立ちはだかったのは17歳の林昀儒だった。試合後、「ロングサービスが良かったです」と語ったように、ラリーになると粘り強いアポロニアをロングサービスからの速攻で料理。林のロングサービスはまったく「気配」がなく、相手は強くレシーブすることが難しい。岡山の白神宏佑監督が「パーフェクトな試合だったと思います」と語るほどの圧勝。Tリーグは恐るべき才能を目覚めさせてしまったのかもしれない。

林昀儒、相性の良いアポロニアを全く寄せつけず


アポロニアは粘りのラリーに持ち込む前に勝負を決められた


これで2位岡山と3位彩たまの勝ち点差は「10」。残り試合は岡山2試合、彩たま3試合で、岡山との直接対決は今回が最後となる彩たまは、逆転でのプレーオフ進出に向けて苦しい立場に立たされた。それでも坂本監督は「まずはあさっての試合(琉球戦)を4−0で勝つことがマスト。まだ終わっていないし、何があるかわからない。どうなろうとスポンサーさんやファンの人たちがすごく応援してくれてるので、最後まで一生懸命やるのがプロチームとしての役目」と語り、残り3試合を全力で戦う構えだ。
そして、首位・木下と2位岡山の勝ち点差も「2」まで迫っている。木下のほうが1試合多く残っているため、岡山の逆転は容易ではないが、後半戦に入る時点ではこれほどの混戦になるとは予想できなかった。Tリーグ男子、最後まで目が離せない。

勝利を決め、歓喜を分かち合う岡山ベンチ


最後のホームでの戦いを勝利で締めくくり、応援に駆けつけたファンとリベッツのメンバーが記念撮影

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