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Tリーグ

琉球、地元で苦杯。岡山が4-0の完勝でイブマッチを制す

琉球アスティーダ 04 岡山リベッツ
4勝8敗 5勝6敗
1 陳建安 9-11 10-12 上田仁
江宏傑 森薗政崇
2 荘智淵 7-11 7-11 7-11 吉村和弘
3 陳建安 14-12 11-13 11-2 5-11 9-11 森薗政崇
4 有延大夢 12-14 8-11 11-9 9-11 吉田雅己
5

 琉球アスティーダがホームに岡山リベッツを迎えた一戦は、岡山リベッツが4-0の快勝で初の勝ち点4を獲得。岡山で開催された前回の対戦ではあと1勝に迫りながらも逆転負けを喫した琉球アスティーダだったが、リベンジはならなかった。

 丹羽が欠場となった琉球はトップのダブルスに陳建安/江宏傑を起用。対する岡山は、もちろん個人成績トップを走る上田/森薗。1ゲーム目は厳しい台上プレーで琉球ペアの攻め手を奪った岡山ペアが奪うも、2ゲーム目はチキータで積極的に仕掛けていった琉球ペアが10-9でゲームポイントを握る。それでも競り合いに強い岡山ペアが執念でボールをねじ込んで9-10から4本連取し、今日も岡山リベッツが先制点をあげた。

 

岡山の大きな得点源、ジンマサが今日も勝利


 

 2番は琉球が荘智淵と吉村の対戦。丹羽が不在の中、絶対に落とせない琉球だが、この試合は和弘劇場だった。得意の台上強打、鋭い両ハンドがビシバシ決まり、荘智淵を圧倒。3ゲームともに中盤以降に一気に引き離す展開で荘智淵をストレートでノックアウト。1番に続き2番もストレートで勝利し、岡山が勝利に王手をかけた。

荘智淵を圧倒した吉村


 

 巻き返したい琉球、3番には今日単複起用の陳建安。前回の対戦ではフルゲーム9本で敗れた森薗との再戦となった。序盤から気合いが感じられた陳建安に対し、森薗はなかなか調子が上がらないながらも高い集中力で何とか食らいつく。ゲームカウント2-2となり、最終ゲームも陳建安が9-6と引き離し、「ここから琉球反撃か」という流れだったが、タイムアウト後に森薗が5本連取で逆転勝利。4ゲーム目も5-5から6本連取と劣勢の中、試合の流れをたぐり寄せた森薗がチームの勝利を決めた。

気合いの入っていた陳建安だったが前回のリベンジならず


執念で食らいついた森薗に勝利の女神が微笑んだ


 

 初の4-0勝利を目指す岡山、4番には吉田。琉球はここまで0勝3敗とシングルスでの勝ち星がない有延。台上で先手を取れば吉田、ラリーに引きずり込めば有延という互角の展開だったが、有延が3-8と大きくリードしたが、ここから吉田が8本連取で逆転した2ゲーム目が勝負の分かれ目だったか。3ゲーム目こそ有延が奪ったが、最後は吉田が競り合いを制し、岡山が4-0の快勝を飾った。

初の勝ち点4に雅己、感激の大ジャンプ


今日キャプテンを務めた有延だが、シングルス初勝利はならず


 

 3、4番ともに劣勢の場面からの逆転劇が光った今日の試合。岡山・白神監督が語っていた「ウチには簡単には負けない選手が揃っている」という岡山の真骨頂を見せた戦いぶりだった。

 「沖縄に来たのも初、4-0も初、ふーちゃんぷるー食べたのも初(笑)と初ものづくしでした。琉球さんとはいつも良い試合というか、いつも競った試合になる。選手たちがグランドファイナル、選考会とハードスケジュールで落ちていたので、気持ちを上げる意味でも『真っ向勝負しよう』と話して臨んだ。それで勝てて勢いにも乗れるし、結果として功を奏したと思う。3番で勝ってくれたのが本当に大きくて、試合内容では負けていたけど、勝負で勝ったという感じ」(白神監督)

 白神監督もその勝利をたたえた森薗は「内容はものすごく悪くて、最後は気持ちだけだったけど勝てて良かった。前やった時は相手がレシーブはストップだけだったのが、今日はチキータで打ってきて、少し戸惑ったけど、最後は逆にそれを狙い打つことができた」と振り返った。

 岡山にとっては初の沖縄でのゲームとなったが、様々な都道府県を転戦することは「面白い」とも語った。

 「ホームの岡山も盛り上がりがすごく良くて、良い雰囲気だと思うし、自分自身も気合いが入る。アウェーにしたって、試合会場によってそれぞれの雰囲気というかカラーがあるし、色んな都道府県に行けるのは楽しい。ブンデスリーガでも同じようにやっていたけど、やっぱり面白いと思います」(森薗)

 ホームで完敗を喫した琉球、明日は首位を独走する木下マイスター東京をホームに迎え撃つ。クリスマスイブの今日はファンに勝利を届けられなかったが、明日こそは「ちばりよー!」と声援を送り続ける地元のファンに勝利のプレゼントを届けられるか。

ハーフタイムには逆転を祈願して、琉球アスティーダ所属の大蔵流狂言師の善竹富太郎さんがエールを送った

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