トップおとめピンポンズ名古屋 | 3–2 | 日本ペイントマレッツ |
5勝6敗 | 4勝7敗 |
1 | ◯ | 梁夏銀 | 10-11 | 11-10 | 11-7 | サウェータブット | |||
鈴木李茄 | 出雲美空 | ||||||||
2 | 森田彩音 | 11-5 | 10-11 | 8-11 | 5-11 | 松平志穂 | ◯ | ||
3 | ◯ | ハン・イン | 11-7 | 11-7 | 11-9 | 李皓晴 | |||
4 | サマラ | 4-11 | 6-11 | 6-11 | サウェータブット | ◯ | |||
5 | ◯ | ハン・イン | 13-11 | 松平志穂 |
初の岐阜県開催となったTリーグは、トップおとめピンポンズ名古屋と日本ペイントマレッツの顔合わせ。
ホームのトップ名古屋はエースのハン・イン、サマラ、梁夏銀の外国選手が揃う。対する日本ペイントはエース加藤が体調不良のため急遽休戦し、李皓晴も試合当日の朝に発熱するなど万全の状態で迎えることができなかった。
試合はトップのダブルスから激戦になる。トップ名古屋は8月以来のペアリングとなる梁夏銀/鈴木ペアを起用。チームの固定ダブルスになりつつある森田/梅村を使わなかったことについて藤川監督は「前回のペイントさんとの試合で森田/梅村が負けているので、今日のダブルスは変えることにした」と語ったが、その采配が当たる。日本ペイントもペアを変えて、サウェータブット/出雲で勝負に出たが、ゲームオールでトップ名古屋ペアが勝利。
レシーブでやや消極的になっていた鈴木が試合後半からチキータレシーブを連発し、梁夏銀がフォアドライブで攻め立てた。
トップ名古屋ペアは鈴木の強気のレシーブで流れを引き戻した
出雲(左)はこれがTリーグ初出場。白星で飾ることができず
第2マッチ、名古屋は久しぶりにシングルスに登場の森田。日本ペイントは松平。「加藤の欠場で出場することになった松平がいい仕事をしてくれた」と三原監督が試合後に言ったように、松平は1ゲーム目こそ森田のプレーに戸惑って落としたが、2ゲーム目を奪うとその後はしゃがみ込みサービスが効き出し、回り込みフォアドライブで得点を奪うなど森田を圧倒した。
威力のある両ハンドプレーで松平が1点返す
森田は2ゲーム目以降、松平の猛攻を抑えることができなかった
1対1で迎えた第3マッチ。前回の対決で接戦になっていたハン・インと李皓晴だったが、この日のハン・インはバックでの変化ツッツキでミスを誘い、積極的に攻撃を仕掛けるなどして李皓晴を寄せ付けず、ストレートで勝利をあげた。
カットに攻撃に完璧なプレーを見せたハン・イン
第4マッチはサマラがサウェータブットの威力のある両ハンドドライブの前に何もできずに完敗。シングルスでの勝率が高く、スタートから攻め続ける強気のプレーが持ち味のサウェータブットは、日本ペイントにとって欠かすことのできない存在になっている。
スタートから100%の力を出せるサウェータブット
V(ビクトリー)マッチにはハン・インと松平の名前が読み上げられる。フォアドライブとスマッシュでスタート奪取に成功した松平が5-2とリード。松平はハン・インのツッツキとカットの変化がしっかりと見えていて、完璧なカット打ちを見せる。9-5で終盤を迎え、このまま松平が押し切るかに見えたが、ドラマはここから始まる。
「リードしたことによって勝ちを意識してしまい、打ち急いでしまった」と松平が振り返るように、それまで長いラリーで得点を奪っていた松平がラリーの早い段階で強打をしかけてネットミスとオーバーミスをすると、10-9でハン・インが逆転でマッチポイントを握る。松平も必死のプレーでジュースに追いついたが、最後は力尽き、ハン・インに軍配が上がる。
Vマッチを劇的な逆転で勝利したハン・インは喜びのジャンプをした後、ベンチに戻って選手、スタッフ全員と抱き合った。
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