木下マイスター東京 |
1–3 |
琉球アスティーダ |
10勝5敗 |
8勝6敗 |
1 |
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水谷隼 |
11-10 |
10-11 |
10-12 |
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木造勇人 |
◯ |
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大島祐哉 |
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吉村真晴 |
2 |
◯ |
張本智和 |
11-8 |
11-10 |
11-5 |
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朱世赫 |
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3 |
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水谷隼 |
7-11 |
8-11 |
8-11 |
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木造勇人 |
◯ |
4 |
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丹羽孝希 |
11-8 |
11-8 |
8-11 |
6-11 |
9-11 |
村松雄斗 |
◯ |
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トップは木下マイスターの水谷隼/大島祐哉のダブルスと、琉球は吉村真晴/木造勇人の対戦。ラリーになれば木下ペア、琉球ペアはハイリスクな攻撃で仕掛けたい。
1ゲーム目は中盤までシーソーゲームの展開。6-6から大島の強打が決まる。10-7で木下がゲームポイントを奪うも、そこから琉球が10-10に追いつく。次の1本を水谷が流し気味の台上フリックで決め、11-10で木下がゲーム先取。
2ゲーム目、琉球が5-2とリード。6-3から琉球のミスで6-5。琉球のタイムアウト後、木下が7-6と逆転。しかし、すぐに吉村のフォアドライブで7-7。そこから木下が3本連取で10-7とマッチポイントを取るも、10-9になったところで木下がタイムアウト。水谷の中陣ドライブがネットにかかり、10-10。次の1本勝負の長いラリーを琉球が取り、11-10で取り返し、最終ゲームにもつれ込んだ。
3ゲーム目、6-6からの勝負。8-8から大島のフォアドライブが2本決まる。10-8で木下がマッチポイントを奪うも、琉球は10-10に追いつき、ジュース。最後は木造の回り込みフォアドライブが大島のフォアを抜けていき、琉球は見事な粘り勝ちで、1点を先取した。
接戦を制した琉球ペアの吉村(右)・木造
大きなラリーで観客を魅了したダブルス。惜しくも敗れた木下ペアの手前左・大島&水谷
2番は16歳の張本智和対40歳になったばかりの朱世赫(韓国)。世界のトップランカーとして張本のカット攻略法に注目したい一戦。初対戦ということで興味深い。
1ゲーム目、張本はつなぐと言うよりも早めの勝負を仕掛ける。強打を朱のミドルに打ち込み、7-5と張本がリード。朱は攻撃の機会をつかめず、カットだけに追い込まれている。9-6で初の攻撃得点をあげる朱。9-8から朱のドライブを張本がカウンターを決め、次も張本がしっかり取り、11-8で張本が先取。
2ゲーム目、いきなり5-0と張本がリード。このまま行くかと思いきや、張本に打ちミスが出て5-5と並び、次の1本は朱がカットから張本のストップを飛び込んでバックハンドで決めた。さらに次の1本も朱が取り、7-5とひっくり返した。そこから張本が3本連取で8-7とするも、8-8、9-9、10-10、お互い譲らない。最後は張本のバッククロスの強打が決まり、11-10で張本がゲームを連取した。
3ゲーム目、張本は勢いに乗り、3-0とリード。5-3から5-5、7-5と張本がジリジリと得点を重ねる。最後は11-5で張本がストレートで勝った。
力が落ちているとはいえ、世界のチョッパー・朱を張本は力で押し切った。
見事にカット攻略を果たした張本
40歳とは思えない動きを見せた朱
3番は水谷隼対木造勇人。
1ゲーム目、木造がいきなり5-1とリード。その後も木造が終始リードし、9-7の場面で見事なファアカウンターを決め、11-7で一気に1ゲームを先取した。
2ゲーム目、木造のプレーは思い切りが良く、スピードのあるカウンターで攻めまくる。このゲームでも流れを作り、一度もリードされることなく11-8で連取した。
早いラリーの展開から始まった3ゲーム目。後がなくなった水谷だが、腰の故障もあり、なかなか波に乗り切れない。それでもこのゲーム、初めてリードし6-3まで離したが、木造は相変わらずのスピードカウンターで、迷いなく思いっ切り振ってくる。徐々に点数が近づき、7-6と1点差まで縮められたところでタイムアウト。ところがタイムアウト明け、ラストスパートを切ったのは木造だった。7-7、7-8、そしてついに8-8と追いつかれ、8-9と逆転。木造が11-8で決め、五輪代表内定の水谷を3-0で完封した。
水谷を3-0で倒した木造
らしくないプレーが続いた水谷
4番は丹羽孝希対村松雄斗。ここまで1-2の木下は、ここで勝ってなんとしてもビクトリーマッチに持ち込みたい。
1ゲーム目、1本目から長いラリーからの始まり。お互いに様子をうかがう1ゲーム目は、11-8で丹羽が先取した。
2ゲーム目、丹羽は力みなくカット打ちを続け、序盤リード。少しずつ攻撃が増えてきた村松が6-6から6-7と逆転し、6-8までリードを奪う。ところが、今度は丹羽が反撃。カット打ちに長短を駆使して9-8と逆転。村松の返球がネットにかかり、11-8で丹羽が取った。
3ゲーム目、序盤は丹羽がリードしていたが、4-4まで来たところでエッジボールが入り、村松が逆転。4-5から、4-6、4-7と離しにかかるが、丹羽も5-7、6-7と応戦。タイムアウトを経て、何が何でもここは取るという気迫の村松が11-8でこのゲームを制した。
4ゲーム目、3-0と村松がリード。丹羽は4-4まで追いついたが、次のポイントを落とす。4-5になったところで、感情をあまり出さない丹羽が珍しく悔しがる表情を見せた。このゲーム、11-6で村松が取る。最後のポイントはネットインで、村松「すみません!」と大きな声を出した。これで2-2となり勝負は最終戦へ。
6-6から始まる5ゲーム目、最初の1本は村松の得点。7-7、8-8とどちらが勝ってもおかしくない流れを断ち切ったのは村松。11-9で勝利し、両手で大きくガッツポーズ。さらに右手の拳を突き上げて喜びを表した。
逆転勝利に喜ぶ村松
珍らしく感情を表す丹羽
五輪代表内定選手を3人擁する木下に勝利した琉球の張一博監督は、「ダブルスで難しい場面で勝利できたのが大きかったです。私が日本に来たときに最初に覚えたのは、最後まで諦めない、くらいつく、粘るという言葉。琉球アスティーダはまさにそんなチームです。最後まで諦めず、粘って、ファイナルに出場できるように頑張ります!」とインタビューでこたえた。
中央が張監督