全日本チャンピオンの早田ひな(日本生命)の地元、北九州で開催。しかし、その早田は肋間筋の負傷で、ドイツオープンを棄権し、このTリーグの試合も棄権となり、地元ファンにとっては残念なこととなった。
トップのダブルスは日本生命レッドエルフが 田志希と陳思羽ペア、対する日本ペイントマレッツは 李皓晴と黄郁雯のペア。
出足から日本生命ペアは攻め続ける。最後は 田志希がフォアの強打を決め、11−3、11−8のストレートで日本生命が先勝した。
2番は日本の五輪代表、平野美宇が登場。対する日ペMは元五輪メダリストの 馮天薇(シンガポール)。世界のトップ同士、Tリーグならではの好カードだ。
1ゲーム目から馮が飛ばす。4−0、6−3とリードするが、平野がそこから6本連取で、9−6と逆転。そのまま逃げ切るかと思わせたが、馮が踏ん張り、5本連取で11−9でゲームを先取した。
2ゲーム目も馮が11−5で連取。平野は3ゲーム目を11−3、4ゲーム目を11−2で取り返し、試合は最終ゲームへ。
5ゲーム目、6−6からスタートし、10−10のジュースにもつれ込む。そこで平野がフォアドライブを決め、11−10。最後は馮のバックハンドがオーバーミスとなり、12−10で平野が競り勝った。
「1番のダブルスで勝ってもらって、良い流れで回ってきたので、負けていても良い雰囲気でやれたし、最後は落ち着いてプレーができました」と日本生命の平野。
3番は日本生命は30歳のユ・モンユ(シンガポール)が出場し、日ペMは先の全日本選手権で活躍し、一般でベスト8に入った中学生の14歳・小塩遙菜。1、2ベーム目、さすがベテランのユ・モンユは小塩の変化ツッツキとカットを落ち着いて攻め、ミスが少なく7本と8本で連取。
変化がわかっているユ・モンユがそのまま行くかと思いきや、3ゲーム目に小塩の変化が生かされ、ユ・モンユにミスが出て、11−3で小塩が取り返す。
4ゲーム目、ユ・モンユが4−1と出足でリード。落ち着いて小塩のカットを攻める。回転を見極められるとまだ攻撃力のない小塩は苦しくなる。対応力のあるユ・モンユが11−6で勝った。
敗れたものの、小塩も変化カットで見せ場を作った。
日本生命が勝利を決めた後の、4番は田志希(韓国)対 蘇慧音(香港)。スタートから田が攻め、蘇がブロックからのカウンターを狙う展開。最後は田志希がフォアドライブを決め11−8でゲームを先取。
2ゲーム目も同じような展開だが、蘇も田のミスを誘う。7−7から10−7と田がリードを奪い、10−8から田がフォアドライブを決めて、11−8で連取した。
3ゲーム目、蘇のブロックミスが減り、バックのカウンターも決まり、7−4とリード。しかし、田が9−9と追いつく。先にゲームポイントを取ったのは蘇、10−9。田のレシーブがオーバーして11−9で蘇が取り返した。
4ゲーム目、10−10からの1本勝負。蘇がフォアドライブで田のバックブロックをはじき、11−10で取り、2−2とした。田の攻撃に蘇のブロックのタイミングが合ってきている。
最終5ゲーム目、6−6から田が2本取り8−6、そこから11−7で田が勝利。日本生命は4−0のストレートで日本ペイントを下した。これで日本生命は早くもプレーオフ進出を決めた。
「連日、多くのお客さんが駆けつけてくれました。ありがとうございました。ライバルの木下も4−0で勝っていたので、我々も4−0で勝ちたかった。連日、緊迫した良い試合ができました」と日本生命の村上監督がコメントした。
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