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世界選手権ヒューストン大会に出発する日本選手団、成田空港で会見

11月16日、成田空港第1ターミナルにて、世界選手権ヒューストン大会(個人戦)に出発する日本選手団の合同記者会見が行われた。会見には別便での出発となる芝田沙季(ミキハウス)を除く日本選手団のメンバーが出席。大会に向けた強化の手応えや、大会への抱負を語った。
男子の田㔟邦史監督、女子の渡辺武弘監督をはじめ、各選手の主なコメントは下記のとおり。

 

「男子は11月1日からNTCで合宿を行ってきました。2年ぶりとなる世界選手権で、前回を上回る全種目でのメダル獲得を目標に掲げ、全員で頑張ってきます。シングルスだけでなく、ダブルス種目でもそれだけの力があると私は信じています。コロナ禍での開催となりますので、選手が全力で戦えるよう、我々スタッフも全力でサポートしていきます」(田㔟邦史・男子監督)

 

「女子も男子と同様、11月1日から合宿を行ってきました。選手たちは非常に良い仕上がりです。今回は個人戦の3種目で複数のメダルを必ず獲得して、国民の皆さんに喜んでもらえるような結果を出したい。どうか宜しくお願いします」(渡辺武弘・女子監督)

 

 
「今大会で世界卓球は4回目の出場となります。過去3回の経験があるので、いい加減遠慮せず、自分のプレーができるよう精一杯やっていきたいと思います。
ぼくは世界選手権団体戦(中止)もオリンピックも出場できなかったんですけど、その間ずっとサービス・レシーブや細かい技術を中心に自分の卓球を変えてきて、ずっと上向きに来ていると感じている。そのまま強化して大会に臨みます」(森薗政崇)

 

「今回は初めての世界選手権ということで、とても緊張や不安がありますが、一戦一戦目の前の試合に集中して、メダルを目指して頑張ってきます。五輪後に自分のプレースタイルを見直して、フォアハンドという長所だけに頼らず、細かい台上技術の安定性を高めてフォアにつなげていくことをポイントに練習してきました」(宇田幸矢)

 

「2週間という短い中で充実した合宿を送ることができました。世界選手権では優勝を目指して頑張りたいと思います。アジア選手権では非常にたくさんの課題が見つかって、その中で対左利きのレシーブのミスが多かったので、そこをもう一度見つめ直して練習しました」(戸上隼輔)

 

「過去2大会はシングルスはベスト8で負けてしまっているので、今回こそはメダルを目指して頑張ってきます。大会に向けてバックハンドとサービスを強化してきました」(丹羽孝希)

 

「今回で3大会目の世界選手権ですが、まだメダルを獲っていないので、まずシングルスでの初めてのメダルを目指すとともに、3種目でメダルを獲れるように頑張ります
オリンピックではレシーブに少し課題があったのでレシーブ力を高め、ダブルス2種目に出るのでダブルスでの動きの確認をしてきました」(張本智和)

 

「今回の世界選手権は3種目に出場させていただきます。いままではダブルスだけの出場で、銅メダル、銀メダルと来ているので、(伊藤選手と)ふたりで金メダルを獲れるように頑張ってきます。シングルスと混合ダブルスは初めてなので、自分もすごく楽しみですし、一戦一戦自分らしくプレーしてきたいと思います。
私自身オリンピックが終わってから自分の卓球を見つめ直して、WTTやアジア選手権で良い結果を残すことができた。もともとパワーヒッターということもあって、体力的に消耗しやすかったんですが、アジア選手権で3種目を戦うために体力切れを起こさないよう、無駄な力を使わずに強いボールが打てるかどうか強化してきた。それが今回の世界選手権でも生きればいいなと思います」(早田ひな)

 

「今大会はまた新しい気持ちで、進化した自分を見せたいと思いますし、プレーできることに感謝の気持ちを忘れずに試合をしていきたいと思います。一球ずつどんなボールが来ても完璧な処理ができるよう練習してきたので、それはシングルスでもダブルスでも発揮できるように頑張っていきたい」(平野美宇)

 

「今回はシングルスと女子ダブルスに出場しますが、今大会で全員の選手としっかり決着をつけるという、強い気持ちで戦ってきます。オリンピックの時は私自身、気持ちの部分で最後余裕を持てなくて負けてしまった部分があった。今回は練習の中でも楽しんで、どんな時でも余裕を持つという気持ちの部分を練習してきたかなと思います。オリンピックの時よりも強い自分であると信じていますし、すごく楽しみです」(伊藤美誠)

 

「オリンピック後、初めての世界選手権ですごい緊張感もありますけど、楽しみな気持ちでいっぱいです。女子シングルスとダブルスの2種目に出場しますが、まだこの2種目でメダルを獲ったことがないので、良いプレーをして良い結果が出せたらいいと思います。
シングルス・ダブルスともオリンピックで見つかった技術的、精神的な課題に3カ月取り組んできました。技術面ではサービス・レシーブとバックハンド、精神面では競り合いになった時などいろんな場面での気持ちの持ち方を課題として取り組んできました」(石川佳純)

 

「オリンピックでは出場した6選手がすべてメダルを獲得するという素晴らしい成績を残しましたが、それはもう過去です。ヒューストンでひとつでも多くのメダルを獲得するべく、決意も新たにメダルを目指してほしい」と選手たちにエールを送った日本卓球協会の宮崎義仁・強化本部長。「東京五輪では改めて、最後まであきらめない気持ち、相手に向かっていく気持ちが大事だと感じた。あきらめない気持ちと向かっていく気持ちで、自分自身を奮い立たせて頑張ってほしい」。

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