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【卓球】坪井勇磨、ドイツ・ブンデス2部の「バード・ホンブルグ」と契約。「ドイツ行きは、ぼくにとっての挑戦」

 

「自分のレベルはどこにあるのか、

これから自分自身がどのように

頑張っていけばよいのかを知りたい」

 

東京アート卓球部所属だった坪井勇磨と、ドイツ・ブンデスリーガ2部の「バード・ホンブルグ」との契約が5月1日に決まった。

東京アート卓球部は2月に休部が決定し、高木和卓と小西海偉はポーランドのスーパーリーグ、村松雄斗はドイツ・ブンデスリーガ1部リーグへの参戦がすでに決まっていた。坪井は青森山田高時代にインターハイ三冠を達成後、筑波大に進み、全日本学生選抜大会で優勝。その後、東京アートに入社し、チームの優勝に貢献していた。

坪井勇磨、25歳。かつて輝いていた選手は、もう一度ドイツの地に足を踏み入れる。

「バード・ホンブルグ」はフランクフルトから約20km。今シーズンまで1部リーグにいた同チームだが、来季2部リーグとはいえ、ドイツで勝つことは簡単ではない。ちなみにこのクラブのコーチは、かつてティモ・ボルを教えていたヘルムートだ。

しかし、勝利を重ねながら坪井勇磨は自分が失っていたものを取り戻すかもしれない。卓球選手として「挑戦の地」で輝いてほしい。

 

●坪井勇磨のコメント

東京アートの休部は残念なことでしたが、休部を告げられたその瞬間から「海外へ行こう」と思い、前向きな気持ですぐに動き出して板垣孝司先生(元青森山田監督)に相談して、タマス・ヨーロッパの梅村さんにつないでもらい、チームを探してもらいました。
ベルギーやフランスのチームが候補に上がりましたがなかなか決まらず、梅村さんにも大変お世話になりながら、「まずはヨーロッパに行きたい」ことを伝えて、最終的にはドイツの2部リーグに決まりました。2部のチームではお金の面で大変なのは承知してますが、まずは生活できればいいし、良いチームを選んでいただいたと思っています。
ドイツは高校時代に経験していて、青森山田高2年の時に3部リーグ、3年の時に2部リーグでプレーして、練習拠点は邱健新さんのフリッケンハウゼンでした。

今回のドイツ行きは、ぼくにとっての挑戦です。日本にいるとどうしても保守的になってしまうこともあるので、自分の中の「勝ちたい」という気持ちを海外でやることで呼び起こしたかった。
もちろん、東京アートに配慮していただき、1年間の保証を頂いているからこそ、思い切った決断ができる部分もあります。感謝しています。
改めて、ドイツでやることで自分がどれだけ勝てるのか、自分のレベルはどこにあるのか、これから自分自身がどのように頑張っていけばよいのかを知りたいと思っています。そのうえで、自分の新たな目標を設定したいですね。練習はデュッセルドルフやザールブリュッケンで行う予定です。
これからはぼくはプロ選手として、個人事業主として1年1年を精一杯頑張っていきたい。ドイツ行きはその第一歩です。
2部リーグで勝ち、そして1部リーグに上がってプレーしたい。頑張ります!

 

 

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