卓球競技の開幕前日、東京体育館では午前中に最後の会場練習が行われた。快音を響かせていたのは、張本智和と4回戦で対戦するピッチフォード(イギリス)。スイングはコンパクトなのに、繰り出されるフォアドライブは直線的で速い。今大会は世界ランキング推薦による出場で、出場権を得るまでにやや手間取った感はあるが、やはり実力は確かだ。
さて、編集部に戻るかと東京体育館の裏から外に出てみると、なんと国立競技場の周りは黒山の人だかり。特に千駄ヶ谷駅の周辺は歩くことさえままならないほど。皆さん、この酷暑の中、ブルーインパルスによる「五輪飛行」を待っていたようだ。
なにかとトラブルが多い開会式が今夜行われ、1年延期された東京五輪がついに始まる。青空を跳ね返すようにそびえ立つ銀色の勇姿、東京体育館はいよいよ熱戦の開幕を待つばかりだ。
ツイート