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東京五輪卓球

張本智和の初戦、苦戦乗り切り渾身のガッツポーズ

石川佳純に続き、初戦(シングルス3回戦)に出場となった張本智和。石川と同じく「鬼門の3回戦」を大いに苦しみながらも乗り切っての勝利に、力強いガッツポーズを見せた。

五輪に伝説を刻む、18歳の夏が始まった

 

相手は香港の2番手・林兆恒。ジュニア時代からメガネがトレードマークだった「香港の天才少年」は、メガネはなしでの出場。張本にとっては、2018年ITTFチームワールドカップ男子団体準々決勝のラストで苦戦した、嫌な相手だ。

既に2試合を戦ってきた林は、出足から激しく攻め立てる。林の激しいバックハンドとフォアの回り込みに対し、張本が防戦に回る場面も多かった。張本が少しでも守りに入ると、長身からの強打を浴びる展開が続く。しかし2ゲームの最後や、5ゲーム目など、競り合った場面で張本はぶつ切れのロングサービスで勝負をかけ、苦しみながらも攻め込み、勝利を手繰り寄せた。メダル候補にとっても、五輪で楽な試合はない。4-1というゲームカウント以上の苦戦だった。

張本にとって初めての五輪は白星で開幕

試合の途中で台に手をぶつけ、流血する場面もあったが引きずらなかった

同年代の張本を相手に意地を見せた林兆恒

 

初戦を乗り切った張本。これで本来の調子になっていくだろう。次の試合は明日晩に行われる4回戦のヨルジッチ(スロベニア)。張本が苦手とするピッチフォード(イングランド)に勝って上がってきた、バックハンドの強打者だ。

 

●男子シングルス3回戦
張本智和(日本) 9、11、-8、10、10 林兆恒(香港)

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