男子シングルス3回戦には、第1シードの樊振東(中国)が登場。ジュニア時代から注目を集めた怪腕が五輪デビューとなったが、その試合は圧巻だった。混合ダブルスで準決勝まで勝ち上がったルベッソン(フランス)を相手に、4ゲームでわずか14点しか与えない驚異的なプレーを披露。24分で試合を終わらせて4回戦進出を決めた。
昨日の混合ダブルス決勝では同僚の許昕/劉詩雯が敗れる中で五輪初戦を迎えたが「試合は試合」とコメント。初の五輪で頂点を目指す男のハートは簡単には揺らがなかった。
―オリンピックデビュー戦となったが
樊振東:私はもう何日も会場に来ているので、自分のリズムで試合に入ることができました。内容も全体的に悪くなかった。試合前は緊張して、興奮していたけど試合が始まれば順応できた。
―オリンピックの雰囲気は?
樊振東:初めてのオリンピックですが、私はこれまで主要な大会に出場してきました。オリンピックもそれらの一部だと考えています。
―混合ダブルスでは金メダルを逃したが、その後にプレーすることにプレッシャーはなかったか
樊振東:試合は試合です。あまり考えはしませんでした。
その樊振東とともに今日の3回戦からの登場となった馬龍も、リオに続く五輪連覇を目指す戦いが始まった。樊振東が圧勝でスタートを切ったのに対し、馬龍はなかなかペースが上がらない。強打者のアチャンタ(インド)から1ゲーム目を奪うも、2ゲーム目を取り返され、3ゲーム目も終盤までもつれた末に何とかジュースでものにするなど苦戦。4、5ゲーム目はともに4点で奪うなど調子を上げてきたが、「厳しい試合だった」と初戦を振り返った。
―試合はどうでしたか?
馬龍:厳しい試合でした。もちろん、オリンピックは対戦相手に関係なく、すべての試合が厳しいものです。私はその困難に備えていました。3ゲーム目を奪った後、最後の2ゲームは良かったと思います。
―プレッシャーもあったか?
馬龍:このような状況下では、誰もがプレッシャーを感じるでしょう。
―次戦について
馬龍:対戦相手は決まっていませんが、簡単な試合ではないことは確かです。4-2、4-3のような試合に備えて、しっかり準備できればと思っています。
―ベテランとして、特殊な環境でのプレーにどう順応していくか
馬龍:ベテランだから、新人だからといって、有利・不利ということはありません。直面する課題はすべての試合で異なります。
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