シングルスは3回戦の全試合が終了し、ベスト8をかけた4回戦に突入。3回戦から登場となったアドリアナ・ディアス(プエルトリコ)はリュウ・ジャ(オーストリア)にストレートで敗れ、無念の初戦敗退となった。
リオ五輪に続き2度目の五輪出場となったアドリアナ・ディアスだが、今大会では姉のメラニー・ディアスも初めて五輪に出場。卓球競技では2008年北京五輪のパブロビッチ姉妹(姉・ビクトリア、妹・ベロニカ)以来、史上2組目となる姉妹同時出場を果たした。また、元プエルトリコ代表でもある父が2人のコーチを務め、従兄弟にあたるアファナドル(プエルトリコ)も男子シングルスに出場。彼の父もコーチとして五輪に帯同と、まさに親族一同で挑む五輪となった。
メラニー・ディアスとアファナドルは大会初日のシングルス1回戦で敗退。最後に登場の世界ランキング18位、アドリアナ・ディアスに期待がかかったがベテランの巧みな試合運びに屈し、3人とも勝利をあげることはできなかった。試合終了後、アドリアナ・ディアスは親族みんなで戦った東京五輪を振り返った。
―初めて姉妹で挑んだ五輪の舞台を振り返って
アドリアナ:私たちは小さな頃からオリンピックを夢見ていたので、この経験は特別なものです。
―姉のメラニーはどんな存在でしょうか?
アドリアナ:メラニーは私にインスピレーションを与えてくれます。私はアスリートとして、そして人として、彼女から多くのことを学びました。いつも近くにいて、一緒に過ごすすべての時間を楽しんでいます。長い間一緒に歩んできましたが、ともにオリンピックに立てたことはその中でも非常に大きな出来事になりました。
―家族、親族とともに五輪に臨んだことについてはどう感じた?
アドリアナ:家族からのサポートは非常に大きいものですし、家族の存在は私たちが努力し続けるためのエネルギーです。母ともう1人の姉は五輪に来ることはできませんでしたが、この舞台を姉、父、いとこ、叔父と分かち合い、支え合って戦えたことが何よりうれしい。
―あなたは五輪でプレーすることで、どんなメッセージを世界に送りたいですか?
アドリアナ:それは女性のパワーです。記録を破り、歴史を作り、新たなスタンダードを築くことで、世界の女性に自分自身を信じて目標に向かって挑戦すれば、それが達成できるということを伝えられると思います。
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