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東京五輪卓球

伊藤美誠、圧巻。田志希に付け入る隙を与えず準決勝進出!

●女子シングルス準々決勝
伊藤美誠 5、1、10、6 田志希(韓国)

 

日本勢で唯一人、シングルスで残っていた伊藤美誠の準々決勝の相手は、韓国のエース・田志希(チョン・ジヒ)、世界ランキング14位。これまでの対戦でも分が良い相手ではあったが、圧巻のストレート勝ちを見せた。

序盤からサービスを効かせて完全にペースを掴んだ伊藤。田に強打されてもしのいで反撃するなど、何をしても伊藤が取るような展開が続く。第2ゲームは10-0まで行くなど、田にとっては為すすべなし。

それでも第3ゲームは田がサウスポーからの鋭角ドライブを打ち込んだり、フォアストレートへのカウンターなどでジュースに持ち込んだが、伊藤は慌てず。終始、相手の読みを外すサービスを出し続け、レシーブもサイドを切る厳しいコースを狙い、相手の返球を万全の体制で待って叩く。危なげない完勝劇だった。

明日はシングルス準決勝、3位決定戦、決勝が行われる。3冠を目指す伊藤、2つめの頂点が現実のものとして見えてきた。

「昨日よりは睡眠が取れ、しっかり足を動かすことができたし、本当にサービス・レシーブも、頭もちゃんと回っていて、足も特に動いていて、すごく自分らしい卓球ができました。(準決勝について)明日楽しんで勝てるように、しっかり準備をしたいと思います。毎日毎日、今できることをやり切ろうと思っているので、しっかり今日はやり切れましたし、明日もしっかりやり切れるように準備をしていきたいと思います。毎日楽しく試合ができているので、明日も楽しんで勝ちにいきます」(伊藤)

田のチキータやドライブを完璧に叩いた伊藤

 

田もストレートのドライブで応戦したが、最後までサービスに苦しんだ

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